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歯科の自由診療とは？保険診療との違いを理解しよう

歯科治療を受ける際、「保険がきくの？」「自由診療って何？」といった疑問をお持ちの方は少なくありません。歯科医院に行くと、時々「これは保険適用外の治療になります」と説明を受けることがあります。

自由診療とは、公的医療保険が適用されない治療のことです。保険外診療とも呼ばれ、治療費の全額が患者様の自己負担となります。

一方、保険診療は公的医療保険制度が適用される治療で、患者様は医療費の一部（1～3割）のみを負担します。全国どこでも同じ点数で診療報酬が定められているのが特徴です。

両者の最大の違いは、使用できる素材や治療方法の範囲です。保険診療では、実施できる検査、治療方法、被せ物や詰め物などの材料、処方する薬など、すべてに細かな規定が存在します。
そして各処置ごとに細かく診療報酬が指定されているため、実質的に制限時間が儲けられてしまう形になっており、これが著しく説明の時間だったり治療の品質に深刻な影響を与えてしまっています。

歯科医療は日々進歩していますが、残念ながら保険適用の治療方法が現代の歯科医療で「最善の治療方法」であることは少ないのが現状です。

自由診療を選ぶ5つのメリット

自由診療には、保険診療にはない多くのメリットがあります。患者様一人ひとりの状態や希望に合わせた最適な治療を提供できるのが最大の特徴です。

では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。私の20年以上の臨床経験から、特に重要と考える5つのメリットをご紹介します。

1. 機能面や審美面を重視した治療ができる

自由診療を受けるメリットの1つは、機能面や審美面を重視した治療ができることです。

保険診療では「最低限の機能の回復」が治療のゴールとなるため、病気やケガの回復以外の効果を求めることはできません。よくあるケースでは、保険治療で銀歯を入れた場合、見た目の違和感が気になるという例があるでしょう。

その点、自由診療であれば、セラミックなど耐久性や審美性にすぐれた素材を選択できるので、治療後の歯の美しさや、より快適な使い心地を追求できます。

ホワイトニングで歯を白くしたり、矯正で歯並びを良くしたりする審美治療も、自由診療において可能になります。

2. オーダーメイドの治療ができる

患者様の要望に応じて、オーダーメイドの治療ができることも、自由診療の魅力です。

保険診療では、定められた範囲からしか診療内容を選ぶことができません。そのため治療をしても、患者様が理想とする状態にできないケースもあるのが実情です。

しかし、制限や条件のない自由診療では選択肢の幅が広がるため、患者様の細かいニーズを満たす治療が可能になります。

「自分好みの歯の色や形に変更してもらう」「希望する治療方法で処置してもらう」といった要望は、自由診療だからこそ叶うものです。多少費用がかかっても、満足のいく仕上がりを求めたい方には、自由診療が向いています。

3. ライフスタイルに合わせた治療計画が立てられる

自由診療を選ぶと、1回あたりの治療時間を長くできるため、ライフスタイルに合わせた治療計画が立てられます。

「歯1本だけの治療なのに、いったい何回通わせるの？」

治療経験がある人の中には、こう感じた方もいるのではないでしょうか。治療が1回で完了しないのは、保険制度で定められた治療の点数を遵守しているためであり、保険診療を受けている限りは仕方のないことだといえます。

しかし自由診療であれば、治療時間を長く取ったり、最新設備を導入したりして、1回の通院で集中的に治療ができる場合があります。患者様の時間を大切にし、治療期間を短縮できるのも、自由診療の強みです。

当院でも、お忙しい患者様のために、できるだけ通院回数を減らした治療計画をご提案しています。

4. 高度な技術が受けられる

高度な技術が受けられる点も、自由診療の大きな魅力でしょう。

自由診療でおこなうインプラントや矯正治療は、歯科領域の中でも高い技術力が求められる治療です。治療には最新の医療設備が必要となる場合も多く、総合的な治療環境が、仕上がりを左右します。

また、虫歯や歯周病といった一般歯科の治療であっても、自由診療なら最新設備や技術を使って治療できます。より精密な型取りができるため、フィット感の良い詰め物・被せ物が作れます。精度の高い修復物により、虫歯や歯周病の再発リスクを低減できるのです。

私自身、開業医向けの技術セミナー講師だったり歯周病学会や顕微鏡歯科学会の認定医として、常に最新の技術と知識を取り入れるよう心がけています。自由診療だからこそ、そうした専門性の高い治療を提供できるのです。

5. 長期的な健康維持につながる

自由診療の最も重要なメリットは、長期的な健康維持につながる点です。

保険診療では「その場しのぎ」の治療になりがちですが、自由診療では患者様の将来を見据えた治療が可能です。例えば、金属を使わないメタルフリー治療は、金属アレルギーのリスクを避けられるだけでなく、むし歯の再発も防ぎやすくなります。

また、自由診療では予防歯科にも力を入れることができます。定期的なメンテナンスを通じて、将来的な歯の喪失リスクを大幅に減らすことが可能です。

「一度治療したら終わり」ではなく、「生涯にわたって健康な歯を維持する」という観点から治療を考えると、自由診療の価値がより明確になるでしょう。

自由診療で受けられる主な治療内容

自由診療では、保険診療では受けられない様々な治療を選択できます。ここでは、代表的な自由診療の治療内容をご紹介します。

審美歯科治療（セラミック治療・ホワイトニング）

審美歯科治療は、歯の見た目の美しさを追求する治療です。

セラミック治療では、天然歯のような透明感と色調を持つセラミック素材を使用して、詰め物や被せ物を作製します。金属を使わないため、金属アレルギーの心配がなく、歯ぐきが黒ずむこともありません。

ホワイトニングは、歯の表面に付着した着色や、加齢による黄ばみを除去し、白く明るい歯を取り戻す治療です。当院では、ホワイトエッセンス認定セラピストによる、安全で効果的なホワイトニング施術を提供しています。

「人前で笑うのが恥ずかしい」「写真を撮るとき口を閉じてしまう」といった悩みをお持ちの方には、こうした審美歯科治療が解決策となるでしょう。

矯正歯科治療

矯正歯科治療は、歯並びや噛み合わせを改善する治療です。

矯正治療は基本的に自由診療となりますが、顎の発育異常など一部の症例では保険が適用される場合もあります。

当院では、矯正治療歴20年以上の経験を活かし、患者様一人ひとりの状態に合わせた矯正治療を提供しています。審美面だけでなく、噛み合わせの機能改善も重視した総合的なアプローチを行っています。

歯並びの改善は見た目の美しさだけでなく、虫歯や歯周病のリスク低減、発音の改善、顎関節症の予防など、多くの健康上のメリットをもたらします。

インプラント治療

インプラント治療は、失った歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。

入れ歯やブリッジと比べて、天然歯に近い見た目と機能を再現できるのが最大の特徴です。食事の際の違和感が少なく、発音もクリアになります。また、周囲の健康な歯を削る必要がないため、残存歯への負担が少ないというメリットもあります。

当院では、CT検査による精密な診断のもと、安全で確実なインプラント治療を提供しています。術前のカウンセリングから術後のメンテナンスまで、一貫したサポート体制を整えています。

「入れ歯の違和感に悩んでいる」「ブリッジのために健康な歯を削りたくない」という方には、インプラント治療が適しているかもしれません。

予防歯科（プロフェッショナルケア）

予防歯科は、虫歯や歯周病を未然に防ぐための治療です。

定期的な検診やクリーニングを通じて、お口の健康を維持します。保険診療において健康な方が健康維持のためにうけられるクリーニングというのは実は存在せず、予防効果は期待できませんが、自由診療ではより高度で包括的なプロフェッショナルケアが可能です。

当院では、患者様のリスク状態に応じたカスタマイズされた予防プログラムを提供しています。専門的な器具を使用した徹底的なクリーニングや、最新の予防材料の適用など、保険診療では受けられない高品質なケアをご提供しています。

「治療を繰り返したくない」「ずっと自分の歯で食事をしたい」という願いを実現するためには、予防歯科が不可欠です。

自由診療を選ぶ際の注意点

自由診療には多くのメリットがありますが、選択する際にはいくつかの注意点もあります。適切な判断をするために、以下のポイントを押さえておきましょう。

費用面の考慮

自由診療の最大のデメリットは、治療費の全額が自己負担となることです。保険診療と比較すると、費用負担が大きくなります。

例えば、1本の歯の被せ物を作る場合、保険診療では数千円程度で済みますが、自由診療のセラミック治療では5万円から15万円程度かかることもあります。

ただし、医療費控除の対象となる場合があります。確定申告を行うことで、所得税の一部が還付される可能性があるので、領収書はしっかり保管しておきましょう。

当院では、治療開始前に詳細な見積もりをご提示し、費用面での不安を解消できるよう努めています。また、分割払いなどの支払い方法についてもご相談に応じています。

歯科医院・歯科医師の選び方

自由診療は歯科医院によって治療内容や費用が大きく異なります。信頼できる歯科医院・歯科医師を選ぶことが非常に重要です。

以下のポイントを参考に、歯科医院を選びましょう：

• 治療内容や費用について、丁寧に説明してくれるか
• 複数の治療選択肢を提示してくれるか
• 医師の経験や実績、専門性はどうか
• 設備や衛生管理は十分か
• アフターケアやメンテナンス体制は整っているか

当院では無料カウンセリングを実施しており、治療内容や費用について詳しくご説明しています。また、セカンドオピニオンも歓迎していますので、他院での治療内容に不安がある方もお気軽にご相談ください。

治療後のメンテナンス

自由診療で高品質な治療を受けても、その後のメンテナンスを怠れば、せっかくの治療効果が長続きしません。

特にインプラントや審美歯科治療は、定期的なメンテナンスが非常に重要です。治療後のケアについても、事前に歯科医師とよく相談しておきましょう。

当院では、治療後のメンテナンススケジュールを患者様と一緒に計画し、長期的なサポート体制を整えています。定期検診の重要性についても丁寧に説明し、治療効果が長く続くようサポートしています。

「一度治療したら終わり」ではなく、「生涯にわたるお口の健康管理」という視点で、歯科治療を考えることが大切です。

自由診療と保険診療の使い分け

自由診療と保険診療は、どちらが絶対的に優れているというわけではありません。患者様の状態や希望、予算に応じて、適切に使い分けることが重要です。

症例別の選択ポイント

どのような場合に自由診療を選ぶべきか、いくつかの症例別に考えてみましょう。

前歯の治療の場合、見た目が重要になるため、審美性に優れた自由診療のセラミック治療が適していることが多いです。一方、奥歯の小さな虫歯であれば、小さいし、見えないから・・と考えがちですが、小さいむし歯の時にこそ精密で丁寧な治療を受けておくことで再発リスクを抑え、生涯での治療費はかえって少なく済むことは少なくありません。

当院では、患者様の状態や希望をしっかりとヒアリングした上で、最適な治療法をご提案しています。保険診療と自由診療のメリット・デメリットを丁寧に説明し、患者様が納得して治療を受けられるよう心がけています。

両者を組み合わせた治療計画

保険診療と自由診療は、必ずしもどちらか一方を選ぶものではありません。両者を組み合わせることで、コストパフォーマンスの高い治療計画を立てることも可能です。

例えば、奥歯は保険診療、前歯は自由診療のセラミックを選ぶといった組み合わせや、基本的な治療は保険診療で行い、最終的な被せ物だけ自由診療にするといった方法もあります。

大切なのは、患者様のニーズと予算に合わせた最適な治療計画を立てることです。当院では、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案しています。

どんな小さな疑問や不安でも、遠慮なくご相談ください。私たちは患者様が納得して治療を受けられるよう、全力でサポートします。

まとめ：自由診療で叶える理想の歯科治療

歯科の自由診療は、保険診療では実現できない高品質な治療を受けられる選択肢です。機能面や審美面を重視した治療、オーダーメイドの治療計画、ライフスタイルに合わせた通院スケジュール、高度な技術の活用、そして長期的な健康維持という5つの大きなメリットがあります。

もちろん、費用面での負担は大きくなりますが、長期的な視点で見れば、再治療のリスクが低減し、結果的にコストパフォーマンスが高くなる可能性もあります。

大切なのは、自分の状態や希望、予算に合わせて、適切な治療法を選ぶことです。信頼できる歯科医師とよく相談し、納得のいく治療計画を立てましょう。

当院では、患者様一人ひとりに寄り添い、最適な治療をご提案しています。「堂々と笑って過ごせる人生を」というコンセプトのもと、美しさと長期的な安定を目的とした包括的な歯科治療を提供しています。

歯の健康は、全身の健康や生活の質に大きく影響します。ぜひ一度、無料カウンセリングにてご相談ください。皆様の理想の笑顔を実現するお手伝いをさせていただきます。

詳しい情報や無料カウンセリングのご予約は、ノアデンタルクリニックの公式サイトをご覧ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

ノアデンタルクリニック院長

渡辺 徹也Watanabe Tetsuya

略歴

• 2000年朝日大学歯学部卒
• 2001年朝日大学歯学部歯学研究科（歯周病学専攻）入学
• 2005年同 修了（歯学博士）
• 2005年～土田歯科医院に勤務
  朝日大学歯周病学講座 非常勤講師 併任
• 2009年～土田歯科医院 退職 非常勤に（矯正治療担当）
• 2009年4月ノアデンタルクリニックを開設
• 2012年8月ノアデンタルクリニック・ホワイトエッセンスに改名
• 2014年4月保険医療機関指定を辞退 自費専門医院に
• 2024年4月医療法人スマイルアークとして法人化

研修

• 藤本順平先生 補綴・咬合コース 修了
• 弘岡秀明先生 歯周病コース 修了
• 堀田康記先生 インプラントコース 修了
• 石井宏先生 歯内療法コース 修了
• 高橋登先生 レジン修復コース 修了
• 三根治先生 歯列矯正コース 修了
• 尾谷幸治先生 医療面接コース 修了
• Dowen Birkhed/Peter Lingstrom教授
  むし歯（予防）学コース 修了
• 秋山勝彦先生 マイクロスコープ歯周病コース 修了

所属学会

• 日本歯周病学会
• 日本口腔インプラント学会
• 日本顕微鏡歯科学会
• 宮崎インプラント研究会（2005-2008）
• 愛知インプラントセンター（2007-）
• 歯科臨床研鑽会 役員
• Journal Club
• 株式会社松風 プロダクトアドバイザー

その他

• 朝日大学歯周病学講座 非常勤講師
• 日本歯周病学会認定医
• 日本顕微鏡歯科学会
• 日本顕微鏡歯科学会認定医
• 第2種滅菌技士
• 歯科臨床研鑽会 役員
• 同マイクロスコープstep-upセミナー講師（ ダイレクトボンディング担当）