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岐阜の矯正歯科無料相談で知っておくべき7つの質問と内容
矯正歯科の無料相談を最大限活用するための心構え
歯並びの悩みを解決したいと思ったとき、最初の一歩として多くの方が選ぶのが「無料相談」です。特に岐阜エリアでは、様々な歯科医院が無料相談を実施しています。
しかし、せっかくの無料相談も準備なく臨んでしまうと、後から「あれも聞けばよかった」と後悔することになりかねません。矯正治療は長期間にわたり、費用も決して安くはありません。
私は矯正治療歴20年以上の歯科医師として、多くの患者さんの無料相談に対応してきました。その経験から言えるのは、事前に質問事項を整理しておくことで、相談の質が格段に向上するということです。
無料相談は単なる「お試し」ではなく、あなたの人生を大きく左右する治療の第一歩です。この記事では、岐阜で矯正歯科の無料相談を受ける際に、必ず確認しておくべき7つの質問と、その背景にある重要なポイントをご紹介します。
これらの質問を持参することで、あなたに最適な矯正治療の選択肢が明確になるはずです。

質問1:「私の症例に最適な矯正方法は何ですか?」
矯正治療には様々な方法があります。従来のワイヤー矯正、目立たないマウスピース矯正、部分矯正など、それぞれに特徴があります。
私のクリニックでも、患者さんの症状や生活スタイル、予算に合わせて最適な治療法をご提案しています。しかし、残念ながら「見た目が気にならないから」という理由だけでマウスピース矯正を選ぶと、思わぬトラブルに発展することがあるのです。
例えば、重度の出っ歯や受け口、歯を大きく移動させる必要がある場合は、マウスピース矯正が不得意とする動きが必要になります。まず診断と治療方針に誤りがないことが最も重要ですが、それでも事前に予測できないトラブルが出てくることもあります。問題が大きくなる前にすぐ察知し、いざとなった時にワイヤー矯正の選択肢もあればなんとかなることが多いものの、無理してマウスピース矯正にこだわると、治療期間が長引いたり、理想の結果が得られないことも。
ある患者さんは、他院でマウスピース矯正を始めたものの、歯が思うように動かず、結局当院でワイヤー矯正に切り替えることになりました。最初から適切な治療法を選んでいれば、時間もお金も節約できたはずです。
別の患者さんは、他院で、安く早く終わらせることに固執した治療計画でマウスピース矯正が終了していましたが、そのために過剰に歯が削られており、あちこちが沁みる症状と将来のむし歯のリスクに晒され、リカバリーは極めて難しい状況になっていたことも何度か目にしています。
こういった質問をすることで、医師があなたの症例をどう見ているか、そしてなぜその治療法が最適なのかを理解できます。
医師の説明が「マウスピースが人気だから」といった曖昧なものではなく、あなたの歯並びの特徴に基づいた具体的な理由であることを確認しましょう。
質問2:「治療期間はどのくらいかかりますか?」
矯正治療の期間は症例によって大きく異なります。軽度の歯並びの乱れなら半年程度で済むこともありますが、複雑な症例では2年以上かかることも珍しくありません。
私が経験した中で印象的だったのは、「3ヶ月で終わる」と言われて他院で治療を始めた患者さんが、1年経っても終わらず当院に転院してきたケースです。結局、正しい治療計画で再スタートし、さらに1年半かかりました。
治療期間の見積もりが非現実的に短い場合は注意が必要です。逆に、標準的な症例なのに極端に長い期間を提示される場合も、他院との比較をおすすめします。
また、治療期間中の通院頻度も確認しておきましょう。一般的に、ワイヤー矯正では1ヶ月に1回程度、マウスピース矯正では2〜4ヶ月に1回程度の通院が必要です。
あなたの生活スタイルや仕事の都合と照らし合わせて、無理なく通院できるかどうかを考慮することが大切です。
どうですか? 治療期間は単なる数字ではなく、あなたの生活に直接影響する重要な要素です。
質問3:「総費用はいくらで、分割払いは可能ですか?」
矯正治療の費用は決して安くありません。岐阜エリアでは、治療法や医院によって30万円から100万円以上まで幅があります。
重要なのは、提示された費用が「総額」なのか、それとも追加費用が発生する可能性があるのかを明確にすることです。例えば、治療後の保定装置や定期的な調整、万が一のトラブル対応などが含まれているかどうかを確認しましょう。
当院では治療費の透明性を重視しており、初回の無料相談時に詳細な見積もりをご提示しています。例えば、全顎矯正(インビザラインシステムによるマウスピース矯正)の場合、33万円から88万円の範囲で、症例の複雑さによって変わることをお伝えしています。
また、多くの患者さんにとって一括払いは負担が大きいため、分割払いの選択肢も重要です。医療ローンの有無、金利条件、支払い期間の選択肢などを確認しておきましょう。
ある患者さんは、「月々1万円の負担なら家計に組み込める」と分割払いを選択し、無理なく治療を完了させました。費用面での不安を解消することで、治療に専念できるのです。
費用について質問するのは決して失礼なことではありません。むしろ、長期的な計画を立てる上で必須の情報です。

質問4:「治療後のアフターケアはどうなっていますか?」
矯正治療は装置を外した瞬間が「終了」ではありません。実は、その後の「保定期間」が歯並びを維持する上で非常に重要なのです。
私が経験した中で残念なケースは、他院で矯正治療を終えた後、保定装置の重要性を十分に説明されず、装着を怠ってしまった患者さんです。数年後、せっかく綺麗になった歯並びが後戻りしてしまい、再治療が必要になりました。
無料相談では、以下の点を必ず確認しましょう:
- 保定装置の種類と装着期間
- 保定期間中の通院頻度と費用
- 保定装置の破損や紛失時の対応
- 治療後のトラブルに対するサポート体制
当院では、矯正治療後も定期的なメンテナンスをご案内しています。保定装置の調整はもちろん、お口全体の健康状態をチェックすることで、せっかく手に入れた美しい歯並びを長く維持できるようサポートしています。
アフターケアの内容や期間は医院によって大きく異なります。中には治療終了後のサポートが薄い医院もあるため、この点はしっかりと確認しておくことをおすすめします。
あなたの歯並びを一生涯美しく保つために、アフターケアの質は非常に重要な選択基準です。
質問5:「顎関節や噛み合わせの問題にも対応していますか?」
見た目の美しさだけを追求した矯正治療は、長期的に見ると問題を引き起こすことがあります。特に顎関節や噛み合わせの機能を無視した治療計画は危険です。
私のクリニックには、「歯並びは綺麗になったけれど、顎が痛い」「食べ物が噛みにくくなった」という悩みを抱えて転院してくる患者さんが少なくありません。
歯並びだけを考えた治療では、以下のような問題が生じることがあります:
- 口が閉じられない
- 食べ物が噛みきれない
- 前歯の中心がずれている
- あごに痛みがある
- 顔が歪んでしまった
- 頭痛や肩こりがひどくなった
優れた矯正治療は、審美性と機能性を両立させるものです。無料相談では、医師が顎関節の状態や噛み合わせをどのように評価し、治療計画に組み込んでいるかを確認しましょう。
当院では、矯正治療前に必ずCT検査や顎機能検査を行い、見た目だけでなく機能面も考慮した治療計画を立てています。これにより、治療後の不具合リスクを最小限に抑えることができるのです。
「見た目が良くなれば何でもいい」と思っていませんか? 実は、機能的な問題は時間の経過とともに徐々に現れることが多く、気づいたときには手遅れということもあります。
質問6:「担当医の経験と専門性を教えてください」
矯正治療の成功は、担当医の経験と専門性に大きく左右されます。特にマウスピース矯正は、近年急速に普及したことで、十分な経験を持たない歯科医師が手がけるケースも増えています。
私は矯正治療歴20年以上、様々な症例に対応してきた経験があります。また、歯周病学の専門医でもあるため、歯周病を抱える患者さんの矯正治療にも対応可能です。
無料相談では、遠慮せずに以下のような質問をしてみましょう:
- 矯正治療の経験年数と症例数
- 対応可能な矯正方法の種類
- 所属学会や取得している認定資格
- 継続的な研修や学習への取り組み
- あなたの症例に似た治療実績
経験豊富な医師であれば、これらの質問に対して具体的かつ自信を持って回答できるはずです。また、過去の症例写真を見せてもらうことで、その医師の技術レベルを判断する材料になります。
「先生にお任せします」という姿勢も大切ですが、自分の口腔内を預ける相手がどのような専門家なのかを知ることは、患者さんの権利です。
信頼できる専門医を選ぶことが、満足度の高い矯正治療への第一歩となります。
質問7:「治療中のトラブル対応はどうなっていますか?」
どんなに慎重に計画を立てても、矯正治療中には予期せぬトラブルが発生することがあります。装置が外れる、痛みが続く、思うように歯が動かないなど、様々な状況に対する医院の対応体制を知っておくことは重要です。
私の患者さんで印象的だったのは、海外出張中にワイヤーが外れてしまったケースです。事前に緊急時の対応方法をお伝えしていたため、現地の歯科医院で応急処置を受け、帰国後に当院で適切な処置を行うことができました。
無料相談では、以下のポイントを確認しておきましょう:
- 急なトラブル時の連絡方法と対応時間
- 休診日や夜間の緊急対応
- 装置の破損や紛失時の対応と費用
- 痛みや違和感が続く場合の対処法
- 治療計画の変更が必要になった場合の対応
当院では、患者さんとのコミュニケーションを重視し、LINEでの相談も受け付けています。治療中の不安や疑問にすぐに対応することで、安心して治療を続けていただけるよう心がけています。
トラブル対応の質は、その医院の患者さんへの姿勢を反映しています。「何かあったらすぐに来てください」という漠然とした回答ではなく、具体的な対応プロセスを説明してくれる医院を選びましょう。
いかがでしょうか? 治療中の安心感は、矯正治療を成功させる重要な要素の一つです。
無料相談を最大限に活用するための追加アドバイス
ここまで7つの重要な質問をご紹介してきましたが、無料相談をさらに有意義なものにするためのアドバイスをいくつか追加したいと思います。
まず、可能であれば複数の医院で相談を受けることをおすすめします。矯正治療は医師によって考え方や得意分野が異なるため、セカンドオピニオンを得ることで、より適切な判断ができるようになります。
当院でも「セカンドオピニオン可能」と明記しているように、他院での診断結果を持参していただいても構いません。むしろ、より詳細な比較検討ができるため歓迎しています。

また、相談時には以下の準備をしておくと効率的です:
- 現在の悩みや希望を箇条書きにしておく
- 過去の歯科治療歴をメモしておく
- 気になる症状や痛みがあれば、いつどのような状況で起こるかを記録しておく
- 予算や通院可能な頻度など、自分の条件を整理しておく
そして何より大切なのは、医師との相性です。どんなに技術が優れていても、コミュニケーションがスムーズでなければ、長期間の治療は苦痛になりかねません。
説明がわかりやすく、質問に丁寧に答えてくれる、患者の希望に耳を傾けてくれる、そんな医師との出会いが理想的な矯正治療への第一歩です。
岐阜エリアには多くの矯正歯科がありますが、自分に合った医院を見つけるためには、この記事でご紹介した質問を活用し、積極的に情報収集することが大切です。
美しい歯並びは、あなたの人生に新たな自信をもたらしてくれるでしょう。その第一歩である無料相談を、ぜひ有意義なものにしてください。
矯正治療についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひノアデンタルクリニックの無料カウンセリングをご利用ください。あなたに最適な矯正治療プランをご提案いたします。

ノアデンタルクリニック院長
渡辺 徹也Watanabe Tetsuya
略歴
- 2000年朝日大学歯学部卒
- 2001年朝日大学歯学部歯学研究科(歯周病学専攻)入学
- 2005年同 修了(歯学博士)
- 2005年~土田歯科医院に勤務
朝日大学歯周病学講座 非常勤講師 併任 - 2009年~土田歯科医院 退職 非常勤に(矯正治療担当)
- 2009年4月ノアデンタルクリニックを開設
- 2012年8月ノアデンタルクリニック・ホワイトエッセンスに改名
- 2014年4月保険医療機関指定を辞退 自費専門医院に
- 2024年4月医療法人スマイルアークとして法人化
研修
- 藤本順平先生 補綴・咬合コース 修了
- 弘岡秀明先生 歯周病コース 修了
- 堀田康記先生 インプラントコース 修了
- 石井宏先生 歯内療法コース 修了
- 高橋登先生 レジン修復コース 修了
- 三根治先生 歯列矯正コース 修了
- 尾谷幸治先生 医療面接コース 修了
- Dowen Birkhed/Peter Lingstrom教授
むし歯(予防)学コース 修了 - 秋山勝彦先生 マイクロスコープ歯周病コース 修了
所属学会
- 日本歯周病学会
- 日本口腔インプラント学会
- 日本顕微鏡歯科学会
- 宮崎インプラント研究会(2005-2008)
- 愛知インプラントセンター(2007-)
- 歯科臨床研鑽会 役員
- Journal Club
- 株式会社松風 プロダクトアドバイザー
その他
- 朝日大学歯周病学講座 非常勤講師
- 日本歯周病学会認定医
- 日本顕微鏡歯科学会
- 日本顕微鏡歯科学会認定医
- 第2種滅菌技士
- 歯科臨床研鑽会 役員
- 同マイクロスコープstep-upセミナー講師( ダイレクトボンディング担当)
