先生方、こんにちは。
私の夏休みの自由研究は、ホワイトニングについてでした。
当初から担当医に勧められていたものの、歯の健康への不安の方が強くてなかなか精神的にゆとりが持てず、今頃になって気分が乗ってきてしまいました。
ところが私は、上顎1、2番にエナメルクラックがあります。
エナメルクラックがあると、ホワイトニングの刺激から、重篤な知覚過敏や歯髄炎になり、抜髄になるケースがあると、ネット検索するとあちこち書いてあります(リファレンスなし)。
そういう話を担当医に尋ねたのですが、「大丈夫ですよ」との返事でした。
‥‥‥でも、正直言ってかなり不安です。
そこで、ホワイトニング剤の歯髄に対する影響について、で色々と調べてきました。しかし文献の数があ〜ま〜りにも多すぎて、ほんの僅かしか目を通せていませんが。
#ホワイトニングって、かなり歴史が古いのですね。
#無髄歯に対するブリーチについての最初の文献が1864年だとか!!
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Baumgartner et al., 1983
36%塩化水素1ml+30%過酸化水素1ml+ジエチルエーテル0.2mlで施術。
36歯のうち11歯の歯髄において軽度の炎症性変化あり。激しい炎症を起こした歯は無かった。
Fugaro et al., 2004
10%過酸化カルバミド(オパールエッセンス)
治療痕のない45歯に施術、16歯の歯髄に僅かな変化。施術後2週間以内に解決できる程度のわずかな組織学的変化あり。
Nathanson, 2005
大きな治療痕、エナメルクラック、cervical erosion(根面う蝕ですか?)がある患者には注意深く施術したほうがよい(と、著者は勧めているが本文がないから詳細不明)。
Cohen and Chase, 1979. Nathanson and Parra, 1987.
いずれも、30%〜35%の過酸化水素と、熱を加える方法でオフィスホワイトニング。患者の78%、67%が知覚過敏を訴えた。(熱を加えたほうが知覚過敏が高確率で出る?)
Buchalla and Attin, 2006(Systematic Review)
熱や光、レーザーなどでブリーチ剤を活性化させることは、歯髄内部の摂氏5.5度の臨界値を超える温度上昇が原因となって、歯髄組織に対して悪影響を及ぼすかもしれないということを、現存の文献は示している。入手できる文献においては、ホワイトニングにさらに活性化するものを追加できるか否かに対して、最終的な決定が下されていない。
Thitinanthapan et al.,1999
過酸化物は、エナメル質、象牙質、そして髄室にまで浸透する(In vitroで実験)。
Gokay et al., 2000
無傷の歯牙より治療痕のある歯のほうが浸透しやすい。
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結局、「重篤な知覚過敏から抜髄にまで至った」というような記述は見つけられずじまいでした(本文も読めないので‥)。
抜髄になってしまった人は、どんな手法でホワイトニングされたのか?
(オフィスかホームか、使った薬剤は、など) それに、その人の歯牙はどんな状態だったのか? このへんがとても気になります。
ホワイトニングによって抜髄にまでなったという話のもとはどこにあるのでしょうか。
教科書的に、歯学部で教えられている「常識」といった感じのものなのでしょうか?
そのあたりを、先生方がご存じでしたらぜひ教えてください。
私としては、"もしも"が怖いので、できたらホームホワイトニングだけで試してみたいのですが、オフィスホワイトニングを断るにしても、きちんとした根拠をもって担当医に話をしたいと思っています。
特に、オフィスホワイトニングで「熱を加える」というのはどうもリスクがありそうに思えて、特に怖い感じがしています(歯髄に近いところを削る時に注水したりすることと矛盾を感じます)。
以上、よろしくお願い致します。 |