はじめまして。
ほんとせっかくなのに・・ですが、せめて今後の治療法を慎重に検討されて下さいね。
>部分入れ歯のデメリットは隣の歯への負担からと言う事ですね。だとすると元々差し歯と被せで削ってある歯なので歯への負担と言う部分ではブリッチでも同じですか?
とのことですが、話はそんなに単純ではありません・・。
根管治療の専門医は根管治療を勧めるかも知れませんし、部分入れ歯の専門家なら部分入れ歯を勧めるかも知れません。
ただこんな話もあります。
以前にも少し書いたことがあるのですが、部分入れ歯のスペシャリスト7名による2.5日間に及ぶ会議報告書でまとめられていた内容では、
部分入れ歯の使用(インプラント、ブリッジ、延長ブリッジ、SDAなどと比較)は、
・手入れがよほどしっかりと成されない限り、隣接歯の虫歯、歯周病のリスクとなる。
・”安い”以外のメリットはない。
と記載されています。
これは過去の研究論文を片っ端から調べて出された結論です。
(Indications for removable partial dentures: a literature review. Wostmann.B. et al. 2005)
⇒論文はこちら
ちょうどhmyさんの様に、歯を一本だけ抜いた場合に、抜けた歯のスペースを10年後に計測した研究では、
・ブリッジ(fixed partial denture)
・何もせずに放置(untreated)
・部分入れ歯(removable partial denture)
で比較した場合、10年後、部分入れ歯を入れていた場合が一番スペースが喪失した(→隣接歯が傾斜移動したなど)と報告しています。
(Ten-year survival rates of teeth adjacent to treated and untreated posterior bounded edentulous spaces. Aquilino SA, et al.)
⇒論文はこちら
さらに、最も権威のある研究機関のひとつである、米国のアントワープ研究所の報告(原文わかりません、すみません)では
・米軍の精神病患者を対象に行った追跡研究によって、入れ歯を入れた群と入れなかった群を比較したところ、入れていた群の方が骨(※入れ歯を支える土手の部分)が、吸収していた。
これらの研究報告から、個人的な意見としましては、部分入れ歯だけは勧められません。
インプラントも無理・・ということでしたら、キチンとしたブリッジを作るか、あるいはいっそ抜いてそのままにしておく方が、身体にとってはまだ優しいと思いますよ。
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