こんにちは。
>今までフッ素を使用していない人とリスクが同じになるということでしょうか?
についてですが、そうかも知れませんけど、違うとも言えると思いますよ。
そうかも知れない・・というのは、フッ素による歯質強化がされない、という前提なら、そうかも知れません。
教科書では一応歯質は強化されると言われていますし、基礎研究でも確かに変化はするのですが、虫歯の出来やすさに直接的に影響しているのかどうかはイマイチ不明なんです。
で、違う・・というのは、ここからが大事なことなのですけど、虫歯が出来やすいのは普通12歳ぐらいまでなんですよ。
それまでに虫歯を作ってしまって何らかの処置(詰めたり被せたり)を受けると、後々それがまたきっかけとなって悪くなるのが積み重なり、40代ぐらいから順番に抜歯していくことになります。
虫歯の一番のリスクは、「治療済みの歯」です。
逆に言えば12歳までに虫歯を作らなければ、その後の虫歯の心配は圧倒的に少なくなる、ということです。
とは言え、例えば13歳から部活動始めて毎日朝から晩までスポーツドリンクをチビチビ飲んでたりすれば確実に虫歯になりますけど。
とにかく放っておいたら虫歯になる時期(12歳ぐらいまで)に、お母さんが定期的に歯医者に連れて行く、間食に気をつける、歯磨きを丁寧に行う、フッ素を毎日使う、歯チャンネルで読んだことをお子さんにも言って聞かせる・・などといったことをしてあげていれば、歯の大切さが自然と身につくものだと思いますよ。
それと免疫の話ですが、確かに虫歯や歯周病は「細菌感染症」という分類になりますから、お気持ちは分かります。
ただ免疫反応というのは基本的に血のあるところで起きます。
血の中に免疫担当細胞というのがありまして(白血球など)、それらと細菌(の出す毒素)との戦いのことを免疫と言いますから、血のない歯でそれが起きるのはおかしいですよね。
虫歯は、細菌の出す「毒素」ではなくて「酸」との戦いです。
やるかやられるかではなくて溶かされるか溶かされないかの話ですので、戦い方は随分変わってきますよ。
参考⇒歯の再石灰化と食事・ph・フッ素の関係
|