病気にもよりますし、的中率(病名診断が真に正しい率)がどうでも良いと言っている訳ではないのですが、やはり確定診断というのは一般的に難しいですし、どんな検査方法にも判断違いはあるという前提で行う必要がありますね。
癌の精密検査を受けたご経験とか、どなたかが受けた話を聞いたことはありませんでしょうか?
当初は血液検査とかエックス線検査の様な簡易的なものから、段々とMRIやCTなどの高額で面倒な検査、あと内視鏡や手術中に患部から実際に組織を採ってきての病理検査・・まで行っても、それでも「100%○○の状態」というのは言い切れない、という場合さえあります。
あるいは何十万円もするような大掛かりなPET検診でさえも、見逃しが起きるのはご存知ではないでしょうか。
「どんな検査にも間違いが含まれる」のが診断の大前提ですから、それは歯科でも同じことだと思います。
このサイトでもよく書いている、
【診断】と【治療方針】は区別して考える必要がありますよ。
というのは、どちらにも振れ幅がかなりあるということと、【治療方針】の前提となる【診断】が常に正しいとは限らないですよ、という意味もあります。
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