気になるのでしたら主治医の先生にお聞きになるのがいいかと思いますが、たぶん・・気にしなくても良い様な気もします。
今回は上顎の3〜3の広範囲(=目立つところほぼ全部)を同時に作製ということですから、実際には色合せもそれほどシビアにはならないといと思いますよ。
シェードガイドというのはご存知の様に色見本のことですが、シェードのとり方というのも先生や技工士さんでそれぞれ好みもありますから、使っているメーカーまで患者さんが心配する必要はないと思います。
細かく言えばシェードガイドのメーカーの違い、ロットの違いもわずかにはあるのですが、たぶん患者さんには分からないレベルですし、同じようなポイントとしてシェードガイドと歯との並べ方、写真を撮るときの部屋の明かりや向き、歯の乾燥具合、カメラ&レンズ&フラッシュのスペック、設定、PCのディスプレイのスペック、色の再現性、キャリブレーション等々、本当に細かいところまで挙げ出せば無数にあります。
この辺りはプロが膨大な時間とお金をかけて習得していく仕事ですから、素人が口を挟むところではないでしょうね。
例えるなら料理を注文したお客さんが、食べる前から食材の切り口を不安がっている様な感じでしょうか。
食べる前に好みを伝えたり、食べた後に感想を伝えて、場合によっては作り直して頂く、というのは大いにして貰えばいいと思います。
一方で、(勿論それだけで十分ということはないですけど)技工士が直接患者さんの口腔内を見に来てくれているという点は、それだけでもその医院が審美的な治療に相当力を入れているということが想像できます。
多くの医院では技工指示書(技工所への注文書)に、歯科医師かアシスタントがA1とかA2とか、それを1つか2つぐらいメモの様に書く程度ではないかと思います。
デジタルカメラで写真を撮っていればそれだけでもいい方なのではないでしょうか。
当院もほぼ全てのケースで技工士を呼ぶのですが、それだけでもチャージがかかります。その代わりに直接技工士が自分の目で見て得られる情報量というのがデジタルデータの比ではないと思います。
おそらく画像データだけで肉眼で見る色情報を完全に再現しようとすれば機器だけで数百万〜+結構な維持費もかかると思いますが、本当にそれだけで再現可能なのかどうかすら自分ではよく分かりません。
こだわりだすとそれぐらい色の話は繊細なのですが、最初に書きましたようにそもそも今回はそこまでシビアなケースでもありませんし、シェードのとり方にそこまで心配しなくて大丈夫ですよ。
一応、ノリタケとVITAのシェードガイドが手元にあるので並べた画像を添付しておきますね。
いいのが出来るといいですね。
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