ラバ−ダム大激論(ラバーダムは根管治療の成功率に影響を与えるか?)を読んで・・・
すごく白熱しているラバーダム問題?ですが、多分日本に導入されたのは30年位前だったと思います。
その当時の患者の反応について、素人ですが記憶がありますので御参考になさって下さい。
私がラバーダムとかいう緑色のビニールシートを初めて知ったのは何度かメールの中でもお話している医専卒のかかりつけの先生のところでした。
30年位前だったと思います。
父がいつものようにこの先生の診療を受けようとしたところ、突然、緑色のビニールシートのようなもので口を覆われた。
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先生、何ですかこれはとお尋ねすると、これは最近学会で教わったラバーダムというもので、アメリカなどではこれをつけるのが常識らしいし、いいものなので、今日からうちも使うことにした、との御説明があったそうです。
ところが、うちの父ときたら、息苦しいからやめてくれとラバーダムをはずしてもらったというのです。
それに確か夕食のとき、今日、歯医者様でみたこともない変わったものを口に突っ込まれたが、あれは何だろう、まさか、金歯を盗むつもりでは・・・などと大変情けないことを口走っていました。
ところが、後日、この先生の奥様がうちの母と市場で会ったとき、先日お宅の旦那さんにラバーダムをつけたら気持ち悪がってはずしてくれといわれたが、あれはつけた方がいいので、次回から嫌がらずにつけてくれとおっしゃったというのです。
その奥様のお話によれば、歯の治療のときにはとても患者さんに言えないようなとんでもない劇薬を使用するので、この薬が口やのどの粘膜につかないようにすごく気を使って治療をしている。
が、このラバーダムをかけておけば、そういう心配が薄らぐので、思いっきりお薬が使えます。
今まではこういう便利な物がなかったから、気にし気にしそろそろやっていたけど、こういうものが輸入されたので、うちではすぐに導入を決めました。
なのに、患者さんが嫌がるもんだから、うちの先生はがっかりしています。
これだってただじゃないんだし、つける手間や時間もかかります。
よかれと思ってしているし、うちの先生は絶対に患者さんによかれと思うことしかしない頑固一徹な人で、家計を預かる私は苦労している位です。
とにかく、今後は必ずラバーダムを嫌がらないように、お宅の旦那さんによく言っといてください!
ところが、このラバーダムは見慣れなかったためか、この奥様の啓蒙活動にも拘らず高齢の患者さんから、もういいわ、が続出。
それで、希望者制になりました。
うちは奥様のご助言に従い、ラバーダムをかけて頂くことにしていたようです。
こんな調子だったので、ラバーダムの普及は遅れているのではないでしょうか。
この先生は保険の患者さんにもラバーダムをかけていました。
若返るか生まれ変わるかして、また歯医者様になって開業して頂きたいものです!
ヘルパーさんと近所をお散歩されているのにお会いすると、今でも、先生、先生って近所の人がすごく挨拶しているそうです。
30年前の情けない患者の反応が今日のラバーダム問題の遠因では・・・と思ってお礼かたがたお知らせいたします。 |