お子さんへのフッ化物の応用方法は先生ごとで考え方が色々ありますので、一度じっくりとお話を伺ってみた方がいいかも知れません。
その前に、ある程度予備知識はつけておかれると良いと思います。
参考⇒フッ素の安全性
私個人の基本的な姿勢としては、フッ化物は補助的かつ積極的に利用するべきだと思います。
・・意味が分かりにくいかと思いますが、フッ化物を使う使わない以前に放っておけばむし歯を作りやすいタイプなのかそうでないのかというリスク判断をしっかりとして、リスクに応じて対策を考えます。
例えば同じ家庭で暮らす兄弟で、お兄さん(お姉さん)と弟さん(妹さん)は当然似た傾向になることが多いですから、korikorikoさんの8歳の方のお子さんのお口の状態というのは5歳のお子さんの予防の目標レベルを決めるのにとても参考になりますし、複雑な検査までしなくても参考に出来る情報はたくさんあります。
むし歯予防の軸は本来身体が持っている機能(唾液等)や生活習慣(食生活、プラークコントロール)でしょうし、その中で改善が難しい部分があればフッ化物を足して全体として補っていく・・というイメージです。
害については使用量(+濃度)や年齢がポイントになってきますが、通常市販品を使っている限りではまず気にしなくても良いレベルだと思います。
ただし、6歳未満ぐらいまでは、あまりにも量を使うと永久歯に影響が出てくる場合があります。
参考⇒斑状歯、歯牙フッ素症
仮に8歳のお子さんの歯にまったく問題がなく、5歳のお子さんの方ももちろん何ともない、という状況で、お母様もきっと日々大変な中都合をつけさせて、月に2回高濃度のフッ化物を多量に塗布し、うがいも控えさせている・・としたら害まではないかも知れないですがそもそも必要性がない訳で、つまり「やりすぎ」ではないかというのが個人的感想です。
ですがおそらく低濃度の、市販の歯磨剤レベルぐらいのフッ化物を使用されているのではないかと予想するのですが、それならそれで家庭での応用方法を指導するなどの方が先の様な気もします。
(※ここで言う”高濃度”というのは約1万ppm=1%程度のフッ素濃度で、”市販レベルの低濃度”はその10分の1ぐらいです)
例えば歯科医院自体を怖がってしまうお子さんに、慣れさせて、歯科医院は痛いところじゃないんだよ、楽しく通えるところなんだよ、ということを覚えさせる目的だったり、フッ素塗布がメインではなくて歯磨き指導や予防についての知識をつけていくことが実はメイン・・とかならある程度は理解出来ます。
説明が長くなりましたが、個人的に気になるポイントを整理すると
・害までは心配する必要はほとんどないが、6歳未満については少しだけ注意が必要。フッ化物を主役に考えない方が良いのでは?
・その医院では、お子さんごとにリスク判定をした上で必要量(回数)を変えているのかどうか?(もし一律で全員に月2回を勧めているとしたら、やり過ぎの可能性も??)
の2点ですね。
と言っても考え方も色々ですので・・一度しっかりとした説明を受けてみて下さい。
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