お二方の先生のご意見に概ね賛成ですし、初回はしっかりと相談をして、それからどちらに受診するか決めようという方向性もとても良いと思います。
ただ問題になるかも知れないところがあるので、少し補足をしておきますね。
当院の場合がこれに近い方法をとっているのですが、一般的ではないと思います。
初回の簡単な診査+相談で、双方同意の上で歯科健診という名目で行います。(健診=自費です)
そうすれば時間や値段の設定が自由に出来ますし、2回目以降も全て自由診療(自費診療、保険外診療)にする場合もスムーズです。(初回保険、2回目以降自費は問題が出る場合もあります)
初回自費相談(健診)、相談の結果2回目以降は保険で、となった場合も対応が出来ます。
("初診"なしの"再診"スタートと言う少し減額した形で行う必要はあります)
つまり、けんじまさんが最初からその医院では全部自費で診療を受けるおつもりなら
・たくさん相談したい(自費で)
というのは全く問題がないですし、金額や時間のことは当事者同士で相談すれば自由に設定して頂いて大丈夫なのですが、
・相談は自費で。その後その医院で保険治療を(も)受けたいというおつもりであれば"混合診療"(※ルール違反)となる可能性があります。
(・保険で診察を受けて、追加でお金を払うから長時間確保して欲しい。というのももちろんダメです)
あとややこしいことに、自費での相談の時に採得した資料(レントゲン写真や歯周病検査など)を、その後の保険治療で利用するのも"混合診療"になってしまうため、無意味ですけど同じ検査を2回行うなど、そういった配慮も必要になるかも知れません。
一番一般的な保険の初診扱いで受診をする場合だと決められている診療報酬額の関係上櫻井先生のおっしゃる通り10〜15分も説明を受けられれば御の字ということになりますし、それ以上を期待するというのは難しいかなと思いますよ。
・・分かりにくいかも知れませんが、保険診療というのは社会保障制度の一部なのでルールがあって、それは守らなくてはいけませんし、あまり細かいニーズには基本的に対応出来ないものと考えて頂いた方が良いかと思います。
制度の理念からすれば保険診療に関しては、日本全国どこで誰に受けても同じ金額で同じレベルの治療が受けられるべきですから、複数の医院を比較することや、医院が独自性をアピールすること自体想定外と言えるかも知れません。
(個人的には比較はした方がいいと思いますが、制度(保険)として対応する必要はやはりない様に思います)
・・意味が分からなかったらまた書きますので遠慮なく指摘して下さいね。
この話は、少し難しいと思います。
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