「過去の矯正治療後の後戻り」ケースというのは本来マウスピース矯正の最適なケースになります。
・・が、写真を拝見すると他の先生方のコメントの通り、すんなりとは難しい様な印象は受けますね。
若干歯の横の面を削るか、1本抜くかすればなんとか可能だろうとは思いますが、マウスピース矯正は費用的には通常むしろ高額になります。
マウスピース矯正もシステムの種類が色々ある様ですが、行程から考えて部分矯正でも全顎矯正でも値段を変える理由が見当たらないですし、おそらく安価なシステムでも100万円近くするのではないかと思います。
もうひとつ課題があって、下の前歯だけ動かすと上の前歯とのかみ合わせに問題が出てくることがあります。
例えば上の歯は全部差し歯で、この機会にやり替える予定・・みたいな場合だと下の前歯だけ半年ぐらいで簡単に(部分)矯正して、上の前歯はそれに噛み合わせを合わせて作る、なんてことも容易に可能なのですが、この場合矯正自体は安く早く済んでも差し歯でかえって高額になったりします。
稀にうまい具合に、下の矯正だけで済んだり、ちょっと工夫して”仕上げ”を入れればなんとかなることもありますが、どういったことなら出来るかどうかは、診査してみないと分からないので直接何軒か相談に行ってみるといいと思いますよ。
さと。さんと同じく矯正治療後の後戻りのために再矯正したケースを貼り付けておきますね。
左上のが再矯正前
右上が再矯正後(下前歯1本抜歯 約半年のワイヤー矯正 上は取り外し式の簡易的な装置を夜間のみ使用)
左下が再矯正直後の噛み合わせで、前歯が当たらなくなってしまっているのが分かります。
で、それを右下の様に、上の前歯の裏側の厚みを人工的に作って当たる様にしている・・という様子です。
当院の場合のこの様なケースで大体、差し歯一本込みで50〜60万ぐらいでしょうか。
マウスピース矯正となるとプラスで数十万円はかかると思います。
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