個人的には、高橋先生のご意見を支持します。
ただここでも意見が割れた様に、歯科医の知識や経験などから結論が変わってくると思います。
また一口にオールセラミックとかジルコニアと言っても種類も様々あるというのが現状だったります。
shiyonoさんの噛み合わせの状態なども治療方針に関わる場合もありますしね。
最も重要な事は担当されている先生がshiyonoに、何なら自信を持ってお勧めされるのか?ということだと思いますので、まずは担当の先生のご意見を伺うべきだと思いますよ。
それで高橋先生のご説明を踏まえて「返信1」のご質問内容に少し触れながら回答しますが、一般的なジルコニア(ジルコニアを芯にして表面はメタルボンドとほぼ同じセラミックを築盛したもの)は、厚みの薄いところに2つの構造(ジルコニア+セラミック)を使用するため、メタルボンドもジルコニアも構造的に小さくかけたり(チップと言います)しやすくなります。
そもそも、表面に使うセラミックの強度が天然の歯よりも弱い(※曲げた時の限界強度)ので、表面だけに限って話をするなら実は薄くて割れやすい構造体と言うことも出来るかと思います。
プレスタイプ、と言うのはたぶんe.max(と言う名前のシステムで、エンプレス、エンプレス2はこれの旧システム)を指されていると思いますが、こちらはメタルボンドやジルコニアの表面に使うセラミックや天然歯よりは硬い、ガラス系のセラミックを単層で使用します。
(因みに削り出しという方法でも同じものが作れます。)
「そこそこ硬いもの」を、「分厚く使える」感じです。
とは言え奥歯のブリッジまではさすがにメーカーも勧めていませんが、前歯の3歯なら大丈夫という説明になっていますので、今回のケースならおそらく全然問題ないと考えられますね。(もちろんジルコニアでもメタルボンドでも基本的には問題ありません 先生が使い慣れて熟知してることの方が大切)
で利点(欠点)なのですが、プレスタイプはその構造上、色つけを表面を塗る、絵の具方式(ステイニングとかステイン法とか言います)でしか作れないので、あまり特別に凝った様な、マニアックな歯の色を表現するのは難しいです。
メタルボンドや一般的なジルコニアの場合は築盛しながら色を作ることもステイン法でもどちらでも作れますので、色むらの激しい様な個性的な歯も作りやすいです。技工士にそういう特別な技術があればの話ですが。
さらにややこしい話をすると、ジルコニアを芯材(コーピングと言います)に表面をプレスタイプなどのガラス系セラミックにする作り方や、心材をガラス系セラミックにして表面を一般的なセラミックで築盛する方法も色々あってそれぞれに利点や欠点、向き不向きなどありますので、やはり直接担当の先生にお勧めの方法を聞かれた方が良いですよ。
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