当院でも勧めないです。
むし歯の予防目的で洗口液を使うのなら、歯科医学の世界ではフッ素が必須となるのですが、日本で流通しているものには薬事法の関係上配合されていません。
(海外だと配合されている場合があります)
フッ素は唾液や水で流されてしまいますから、フッ素の入った歯磨剤で歯磨きした後にフッ素の入っていない洗口液で洗口するとフッ素の効果は減弱してしまうという点にも注意が必要かと思われます。
メーカーHPにもむし歯予防とは書いてないですよね。
また洗口液にアルコール(エタノール)が含まれている場合、頻回に使用すると唾液の減少が認められることがあり、もしもそうなった場合には結果的にかえってむし歯のリスクを高めることになります。
普通メーカーの公式サイトとか鵜呑みにしますか??
このサイトも時にいい加減な回答が並ぶので同じかそれ以下ですが、今は情報が溢れかえってしまって扱いがかえって難しいですね。
以前米国で、「リステリンには歯垢(除去)、歯肉炎に対してフロスと同じ効果がある」として「もうフロスは捨てよう」のうたい文句で宣伝を展開したところ、フロスのメーカーに訴えられて連邦地裁にCMの中止命令が出されたことはありましたね。
(ちなみにフロスでさえもむし歯予防効果は確認されていません)
ただメーカーが「〇〇に予防効果がある」と謳う場合、専門の優秀な研究者がそれなりに時間と予算をかけて研究開発をしてきて商品化している訳で、「例え世界でエビデンスとして通用はしなくても可能性(期待)はある」程度には個人的には捉えています。
実際、大きいメーカーだと大学の研究室に資料や研究費を提供して、学会などにも絡んできますしね。
内容にもよりますが、良い事だと思います。
リステリンはそういった文献も多いですよ。
ですが歯科医としての経験上、歯石の沈着予防だったら歯ブラシ一本で十分出来ると思います。
|