着色の原因は色々あって、当院では、よくよく問診していくと解決することが多いのですが、どれだけ調べても分からないこともあります。
単なる知識不足だとは思いますが・・
で川崎先生と同じく、想像で書きます。
以前に使用されていたコンクールジェルは、ステインを落とす研磨剤が入っていないのと、ステインを引き寄せるクロルヘキシジンが入っているので、着色の元にはなります。
ただ適切なブラッシングと、1〜2日に1回程度普通の研磨剤の入った歯磨剤を併用すれば普通は大丈夫な程度ですし、クロルヘキシジンにも多少の魅力はあるので悪い製品ではないです。
あと、歯ブラシが届き難いところも着色しやすいので、単純に当て方の改善で良くなる可能性もあります。
半年前まで使用されていたホームジェルですが、これも着色を指摘されているフッ化第一スズが配合されており、研磨剤がない製品です。
フッ素というとフッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムのどれかが入っているのですが、それぞれに利点欠点があるのでフッ化第一スズも悪い訳ではないのですが、最近は使用されることが少ないのも事実です。
でおそらくコンクールと同じく普通の歯磨剤と併用なら問題ない程度だろうと予想しますが、組み合わせたアパガードリナメルも研磨効果がない(研磨剤がナノサイズで細かすぎて、逆にコーティングみたいな効果が期待される)ので、少し組み合わせに問題があったかも知れません。
あとクリーニングも、相当気を遣って丁寧に材料を選んで行ってないと、ミクロのサイズでの傷を増やします。
これも通常問題にならないレベルだとは思うのですが、研磨の仕上げが粗いと、クリーニング時に着色を落とすスピードは早いものの再度着色するのはかえって早くなってしまいます。
最近だと着色の程度によって荒めの研磨剤〜細かめの研磨剤からスタートして、最終仕上げにクリーニング用のアパガードリナメル(ナノサイズのハイドロキシアパタイトが市販品の4倍入っているペースト)を塗り込むのが流行りだと思います。
一概には言えませんが、単にPMTCだけを丁寧に最終仕上げまでするとしても30分近くかかると思いますし、5千円くらいかかるのがモノの値段としては妥当なところではないかと思いますよ。
それとホワイトニングは、直後は歯面を強拡大するとまるで毛穴が開いた肌の様な、ボツボツの表面性状になっています。
このタイミングで着色しやすいものを取ると毛穴にステインがつきやすくなるのでホワイトニング直後(2〜24時間程度)は着色しやすいものは出来るだけ避けて、逆にリナメル(因みに歯科医院専売のものだと市販のものよりもハイドロキシアパタイトが2倍)で穴埋めされるとより良いかも知れません。
見当違いなことを書いてるかも知れませんが、文面から連想する内容としては以上の通りです。
ご参考までに。
・・・と書いてる間に椿先生からもコメントがありましたが、クリーニングの時間に関してはどういう人にどれぐらいのレベルを求めるかや、施術する人の技量等もあるので難しいところですね。
私の考えとしては「それほど汚れはない人」を「黙って汚れを落とすだけ」なら30分程度、プラス「汚れのひどい人」や、「予防のための知識をつけたりブラッシングの練習もしたり」だともう30分ぐらい、というのを大体の目安としています。
少なくとも千円〜2千円だと、それだけでは十分な内容で採算もとれて・・ということはあり得ないだろうと感じます。
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