たぶんもたないと思います。
いつまで持てばいいのかにもよりますが・・
詳しい状況が分からないので一般論ですが、おそらくポイントが2つあります。
1つは歯周病対策です。
歯周治療(ブラッシングなども含む)が順調に効果を出している時には、歯肉は下がるものです。
ですからご質問にある、歯茎が後退しているけど・・ということについては気にせずそのままどんどんケアを続けるのはいいことです。
もう1つは力のコントロールです。
重度の歯周病でも歯は動揺してきますが、力に耐えきれない場合にも歯は動揺します。
顎は、歯の数が多くても少なくても、噛み込もうと強い力をかけてきます。
これは食事に注意していても大して意味がなくて、寝ている時に強い力がかかると考えます。
となると、若い頃とあまり変わらない、一定の強い力を支え続けられるだけの歯の数が必要なのですが、前歯は「はさみ」の役割なので数には入りません。
4番以降の歯で力を支える・・もっと細かく言うと、6番7番が「大」臼歯、4番5番が「小」臼歯で、支えられる力の強さが倍違う・・つまり大臼歯が小臼歯の2倍力持ちで、前歯は役に立たない・・例えるなら御神輿を、大人4人(左右の大臼歯)、中学生4人(左右小臼歯)、幼稚園児6人(前歯)で支えている、というのが噛み合わせを力で考えた時の構造です。
もうお分かりだと思いますが、少なくとも右側に関しては御神輿を中学生一人に担がせていて、しかももうヨタヨタしてしまっている状態ですから、中学生はもとより幼稚園児を守ることももう出来ないだろう・・と考えるのが自然かなと思います。
冷たい様ですが・・
余談ですけれど、普段患者さんに予防のことを説明する時には、上記2つのポイント
・歯周病予防
・力のコントロール
とあとひとつ
・むし歯予防
のどれもが同じ様に大切ですよとご説明をします。
これらの問題点が整理出来れば噛み合わせを維持していくための方策が見えてきます。
主治医の先生とよく相談されて下さいね。
お大事にどうぞ。
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