おはようございます。
時間の制約が出てきてしまうと、判断に非常に悩んでしまいますね。
前回のご相談を読むと患歯は左上１，２の様ですが、現在叩いてお痛みがあるのはどちらでしょうか？
もしも１は問題ない様なら１だけでも綺麗なのが入ると見た目はだいぶ良くなるかな、と思ったのですが、根管治療中に砕けるような音がしたのも１番の方ですよね・・？
だとすると比較的２の方が経過が良さそうな感じもしますし、
・根管治療中の「大きな音」「激痛」
・根管充填時の「激痛」
・その後続く痛み
から考えると、１が最悪の場合（あくまで最悪の場合、です）歯根破折ということも頭をよぎりますので、今調子のいい方だけにセラミックを入れておくのもあまり得策ではないかも知れませんね。
ただ、仮にその時に歯根破折してしまったのだとすれば、１ヶ月も経過すると周囲の骨には炎症性の変化がレントゲン上で出てきているのではないかと思います。
歯科用CTでの根破折の診断は井野先生がおっしゃる様に通常は難しいのですが、それは土台や根管充填材が画像を乱す影響も大きいので、根管充填材が邪魔ではありますが、土台がない分見えるかも・・と言う期待も少しは持てます。
（保険のルールとの絡みもあって、CTを持ってはいてもそういう診断には慣れてない先生の方が多いですが・・）
少なくとも元々炎症のなかった歯に、今現在は炎症性変化が出ているかどうか、という判断はつく時期だと思いますので、まったく無意味ということもなさそうです。
自覚症状はともかく、レントゲン上で炎症性変化が今現在出ていない、というのは最終のクラウンを作るためには必要条件かと思います。
あともう少し現実的なのは、今はせっかく土台が入ってないので、一旦仮蓋を外して根管の中を肉眼か出来れば拡大鏡、一番いいのはマイクロスコープで根管内からひび割れがないかどうかの確認をするといいと思います。
それでもひび割れの確定診断（特に、「ある」という診断よりも「ない」という診断）は難しいのですが、逆に考えるとひび割れさえなければ抜歯の可能性もほぼなくなりますし、連続の２本ということと、結婚式間近ということを考えると自分ならセラミックのクラウンを入れてしまうかなと思います。
（最悪無駄になるかも知れませんが・・）
実際には今かかられている先生はマイクロスコープを使用されていないと思いますので、事情をお話して、他院で仮蓋を外して中を診査して頂く許可を得て受診するのがいいと思います。
主治医に無断でセカンドオピニオンで来院された場合、仮蓋を外すことは出来ませんからね。
CT,マイクロを使って出来る限りの診査をしても、グレーな診断になることはあるかも知れませんが、今至急で出来ることはそれぐらいではないかなと個人的には思います。
結婚式まであと１ヶ月ということだと・・
出来れば１〜２週間以内にセカンドオピニオンを受けて、その後すぐに主治医の先生のところに戻らないと、時間的に厳しいですね。。
捨てる覚悟でセラミック（もしくは保険の歯）、も手だと思いますし、色をしっかり合わせるなら本当はそろそろ型とりをしたい時期です。
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