岐阜市の歯科医院/歯医者 ノアデンタルクリニック

ノアデンタルクリニック・ホワイトエッセンス

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[写真あり] 侵襲性歯周炎の原因菌は家庭内感染しますか?
ティラノ さん 女性  32歳
2011-12-08 19:49:43
夫の母(55歳)が若い頃から歯を歯科医院で抜かれて現在の残存歯が、上顎1歯、下顎1歯という状態です。

よくよく話を聞いてみると、はじめて歯を抜いたのは 20代頃で、大臼歯を抜かれた。
30代で入れ歯になっていた。
歯を抜かれた原因は覚えていないといいます。

私が懸念しているのは義母が侵襲性歯周炎だったのではないかということです。
Aa菌は家族内感染すると。

息子が4歳で、同居しているのでうつるのではないかと心配しています。
食器なども特に分けていません。

また、先日私も義母の飲んだ飲み物を間違えて飲んでしまいました!
大人から大人への感染はないといわれているそうですが本当でしょうか?

夫や私の口腔内に細菌がいるかどうか検査することは可能ですか?
どこの歯科医院でも検査してもらえるのでしょうか?

また、検査して、細菌がいるとわかったら侵襲性歯周炎の発症を抗菌剤などで予防することは可能でしょうか?
それとも、抗菌剤などは必要なくプラークコントロールで発症を抑えることはできるのでしょうか?

気がついたときには歯槽骨吸収が著しいと言われている疾患ならば
家族内に疑わしい既往の者がいた場合、子供も含め、義父や夫などその他の家族も検査するべきでしょうか?

また、既に子供にも感染している恐れがありますが・・・
家庭内でできるチェック方法などはあるのでしょうか?

よろしくお願いします。
ノア デンタルクリニック・ホワイトエッセンス(岐阜市)の渡辺です。

個人的には、気にし過ぎだと思いますよ^^
他の先生方とは少しスタンスが違いますので別の意見として読んで下さいね。



まず、細菌の感染というのはそんなに簡単には起こりませんし、それでも感染が起きたとして、Aa菌がAさんからBさんに感染して偶然にもうまいこと定着までしたとして、だからと言って侵襲性歯周炎が発症するかどうかは話は全然別です。

そもそも歯周病に「原因菌」というのが存在して、それが歯周病を引き起こす、という考え方自体が仮説の域を出ていない、という解釈もあります。
(※ネット等で検索されれば、あたかも立証されている話の様に一般的に書かれているとは思いますが、一方で遺伝子レベルを疑う話などもあるかと思います。おそらくは、多因子?)



想像してみて下さい。

じめっとした浴室ではよくカビが見つかるとしても、カビが浴室をじめっとさせているのかどうかは全く別の話ですよね?

何かの理由で深い歯周ポケットという独特の環境が整えば、そういう環境で生息しやすい菌の数が増えるのも自然なことですので、一般の方が想像する「感染症」とは実態はかなり異なっていると言っていいかと思いますよ。
(私の理解が間違っているかも知れませんが・・)

「歯周病の場合によく検出される菌」とか、「歯周病に関連してよくみつかる菌」とか、そういう表現の方がおそらく適切かなと思います。



話を戻して、家族間でプラーク中の細菌が同じというケース(家族内感染?)についての報告にはかなりの幅があり、「かなり少ない」〜「ほとんど同じ」までありますので、正確なところはよく分からなかったと思います。

「そういう場合もある」や、「そう簡単でもない」がいい表現かも知れません。
(個人的には、20~30%程度と覚えています)
まして家族由来のプラークでなくても、無菌には絶対になりませんからね。
家族と一緒の方がマシだった・・なんてことになる可能性も否定は出来ません。

また、歯周炎に罹患した結果増えやすい菌については、歯が少なくなればすみかも失い、菌数も減りますので、歯が2本しかない義母様の口腔内にそれほど元気な悪い菌がいるとは想像しにくいですね。



歯周病の治療法は現在のところプラークコントロールが最も確実で効果的な方法なので、推測に推測を重ねて不安を感じてアヤシイ予防方法を模索するよりも、実績があって確実な方法で予防していく方がはるかに効率的だと思いますよ。
(因みに究極のプラークコントロールは抜歯ですから、義母様はある意味・・)

ただ治療成果や方針の目安にしたり、精神的な理由等での細菌検査は必ずしも悪くはないと思います。
不安であれば家族全員で検査を行ってみても勿論悪くはないのですが、その後行う治療(予防)はやはりプラークコントロールですし、場合によっては細菌検査の結果を受けて補助的に抗生剤を使うのかも知れませんが、それも効果が確実視はされていない様に思いますよ。



つまり、細菌の話に詳しくなくても歯周治療にまじめではないということにもなりませんし、「細菌感染症」の観点だけで過剰に心配するのも非常に非効率的だと思います。

快適と思える範囲で「衛生的」な生活を送られれば、それでいいと思いますよ。

プラークコントロールについてはきちんとした指導を受けながら、真面目に行って下さいね。
2011-11-25 01:56:08

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このページは歯チャンネル提供のリンク機能を使用して、原文より一部抜粋したものです。
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