たまさんはじめまして、渡辺です。
混乱させてしまって申し訳ないのですが、私は「何もしない」とプラス、「ダミーだけ切り取る」に1票です。
実際にかみ合わせの関係、今入っている銀歯の出来具合を見てみれば、一軒目(の差し歯ではなくてかぶせ)か三軒目と同じ回答になる可能性はあります。
「釘を見れば打ちたくなる」かの様に、私たち歯医者は、「足りない歯があれば足したくなる」し、「伸びてる歯があれば切りたくなる」傾向があります。他にも「倒れてる歯があれば起こしたくなる」や「黄色い歯があれば白くしたがる」「病気があればかみ合わせのせいにしたがる」などなど、ちょっと病的(?)なほど・・と表現すると怒られちゃうかも知れませんが、そんな先入観を少なからず持っています。
これは意見が分かれるのも仕方がないかなーと思いますよ。
ですからそれぞれの先生の理由をよく聞いて、一番納得できる方法を選んで下さい。
以前にもこのサイトでは「ヘミセクションについて」や「セラミックやゴールド、ブリッジの費用の面で悩んでいます・・・」の回答で、田尾先生、タイヨウ先生、私の3人は7番の重要性や延長ブリッジについてそれぞれ意見を書いてますので良かったら参照されて下さい。
私なら、以下の2点の理由からダミーだけは切り取った方がいいと考えます。
1)ダミーの裏側に汚れがたまる
ダミーの横には上あごの6番があります。
6番が重要なことには誰も異論はありませんが、実は6番の後ろ側(ダミー側)に、汚れていると歯周病が進みやすい危険エリアがあります。
ですから、「掃除のしやすい形」をここは最優先にした方がいいと考えます。
2)下あごの7番は本当にこれ以上伸びるのか?
上あご7番にダミーをつける場合、まず間違いなくこれが理由でつけられたのだと思います。
ですが、これは1)よりも優先するほどのことではないと思われます。
下あごの7番にもしも深い歯周ポケットがあったり、6番が欠損してそのままになっていればもう少し可能性は上がるかも知れませんが、過去のある研究論文からは、(こまかい数値についてはともかくですが)下あごの7番の様な状態の歯が、10年以上たってもまったく伸びない率が18%、2mm以内が58%と報告されています。(=計76%)
2mm以内の伸び具合であれば、先生によっても意見は色々でしょうが、具体的な問題が発生するとは私には思えません。
もしもそれ以上伸びて(24%ぐらいの確率?)、例えば下あごを動かすときにひっかっかって食事がしづらいなどの問題が起きてきたら、その時に下あご7番の神経を抜いて低い被せ物にするなり、最悪歯ごと抜いてしまってもいいと思います。
ですから、ダミーは不要。という意見です。
勿論、5番6番を連結したままにしておく理由もなくなるのですが、銀歯が長持ちしそうなら、タイヨウ先生の言われる理由からそのままがいいでしょうし、長持ちしなさそうなら外して、被せ物を2本作ると思います。それは実際に見てみないと判断できませんね。
ますます混乱させてしまったかも知れませんが、ひとつの参考意見として聞いておいて下さい。
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