こんばんは。
歯磨きの必要回数というのは実はありません。
その方その方の「むし歯のなりやすさ(リスク)」を判定して、それを元に個別に色々なアドバイスをしていきます。
ですのでけいこたんさんの場合にどこまで指導するべきか?と言われると困ってしまうのですが、夕食直後と就寝直前のどちらかだけの歯磨きで比較するとしたら、就寝直前の方が理想的(予防効果が高い)と言えますね。
基本的な考え方として、歯磨きのゴールデンタイムは寝る直前になります。
食後すぐに・・というのは日本では割と一般的なのですが、専門医の中ではあまり重要視されていない様です。
寝ている間は、歯の強い味方である唾液がほとんど止まってしまうため、お口の中の細菌が繁殖してしまう、細菌にとっての「ゴールデンタイム」になります。
ですので、
【理由@】
寝る直前に出来るだけ細菌数を減らしておくのは有意義です。
(いくら歯磨きを一生懸命しても細菌はある程度残っていて時間とともに増えます。でも細菌は数が増えて成熟しないと悪さも出来ません)
※ただこれに関しては夕食後と、その4〜5時間後ではそれほど大きな差とは言えないと思います。
【理由A】
歯磨きの時にフッ素入りの歯磨剤を使うことで、お口の中のフッ素濃度が上がり、日中なら唾液や水などでどんどん薄まっていってしまうところが、就寝中は長時間お口の中で濃度を維持して効果を発揮することが期待出来ます。
歯磨き後のうがいを控えめにすること(イエテボリテクニック)や、それが気持ち悪ければフッ素洗口等をすることで効果がさらに期待出来ます。
これは【理由@】と較べれば差が少しだけ大きいと思いますので、夜の歯磨きだけに関して理想的・・というか、人によっては「そこまで気にしなくても・・」的な順位をつけるとしたら
1位 夕食後と就寝前に歯磨き
2位 就寝前に歯磨き or 夕食後歯磨き+就寝前フッ素
3位 夕食後のみ歯磨き
(※全て歯磨き時にはフッ素入りの歯磨剤を使用しているとして)
・・という感じになるかと思いますよ。
リスクがそれほど高くない、大部分の人にとってはどうでもいい様な小さな差ですが・・。
ただ夜寝る前(細かい時間帯については指定なし)に1回と、その他一日の中でもう1回以上は、フッ素入りの歯磨剤を使って歯磨きをしましょう、というのはどんなリスクの人に対しても最低限の「推奨」という様にはなっていますので、それぐらいはクリアしておきましょうね。
無理のない範囲で、予防をがんばって下さい。
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