はじめまして、渡辺です。
予後を考えれば確かにインプラントが一番理想的でしょう。
ですが、非常に大きなリスクを伴うことは知っておかれた方がいいと思いますよ。
第一に、清水さんは今までどうしてそんなにもたくさんの歯を失っているのでしょうか。
30歳なら、虫歯になって詰めたり被せたり抜いたりした歯の数
は12本。そのうち抜いた数はたったの0.7本(親知らず除いて)というのが平均です。
今までは何か虫歯を作りやすい、必ず大きな問題点があるはずですので、それを改善しないことには今後のどんな治療もその場しのぎにしかなりません。
中でもインプラントは、あたかもまた歯が生えてきたかの様な快適さがある一方、お手入れには大変気を遣います。
一生身体に埋め込む前提のものですから、例えば歯磨きが悪くて歯茎を腫らしてきたとしても、簡単には消毒も、取り外すことも出来ません。
もし今喫煙をされているなら止めて頂くべきですし、インプラントを入れた後は年に数回、定期検診に通わなくてはなりません。(インプラントでなくてもそうするべきですが)それも一生です。
元々の歯に較べれば、人工の物は遥かに維持していくのが難しくなりますから、快適さやお金の事よりも、どうしたらこれ以上歯を抜かずに済むのか、真剣に考えてくれる歯医者さんを是非探して下さい。
大金持って「インプラント入れてくれー」と患者さんがやってきたら、思わず引き受けてしまうのが人の心ですからね、敢えて厳しいことも書いてみました。
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