岐阜市の歯科医院/歯医者 ノアデンタルクリニック

ノアデンタルクリニック・ホワイトエッセンス

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根幹治療済みの6番の歯に影。不妊治療を中断して治療か経過観察かで迷う
ぽんきち さん 女性  33歳
2011-01-03 04:20:49
初めまして。
お忙しいところお手数ですがアドバイスお願い致します。

右上6番を2年前に抜髄し、差し歯自費)にしました。



その後転居し、今年の10月に別の歯が痛んだため新たな歯科医院を訪れてレントゲンを撮ったところ

「右上6番の根のところに影があるので、病巣がありそうです。
でも、2年前の治療でしたら病巣がなくなっている途中かもしれない。」

と担当医に診断されました。

その他にも神経ぎりぎりの2次虫歯が多数見つかり(5本)、現在も治療中です。


そこでご相談です。

私は今妊娠希望で1年ほど前より不妊治療もしていますが、麻酔や痛み止めを飲むことも考え、不妊治療のほうは悩んだ末中断しております。


その病巣があると言われる右上6番は現在のところ自覚症状は特にありません。
担当医にはそのことも話しております。


治療方針を聞くと、

被せものを壊して根管治療になります。
その場合根の状態によっては長期になるかもしれません」

と言われています。

私としては右上6番は2年前に治療したばかりの歯だったこと、治療が長期化すると不妊治療が先延ばしになってしまうこともあったので

『2次虫歯治療後、不妊治療を再開して6番は経過観察にし、定期検診の際のレントゲンで何か悪化しているような感じであれば、その時不妊治療を中断して6番の治療でも良いのかな?』

と漠然と思ったりもしていたのですが自分なりにネットで調べてみると

○ 急性化して症状が出てからでは治療も難しく、最悪抜歯の可能性もあるから軽いうちに根の治療をしたほうが良い

という意見と

○ 特に自覚症状がなく、補てん物のやり直しなどの必要もないならば経過観察もあり。
再治療することで悪化することもある。


というような2つの意見を見て、



「経過観察」か「そのまま治療」か今非常に迷っています。
また2年前の治療ですが、病巣が無くなっている途中ということはあるのでしょうか?


今現在担当医のほうは「治療したほうが良さそうだけど…」という感じですが、私の事情も知っているので「長期化する場合もあるのでどうするかは考えてみて下さい」というスタンスです。



どうしたら良いと思われますか?
先生方、ご意見よろしくお願い致します。
ノア デンタルクリニック・ホワイトエッセンス(岐阜市)の渡辺です。

おはようございます。

まず基本的に、不妊治療根管治療は、並行して行うこと自体ほぼ問題ないだろうと考えられます。

ただ、事が事だけに、医師も製薬メーカーも絶対大丈夫とは説明できない(ヒトを使った臨床研究が不可能なため)ですよね。

担当の歯科医師に不妊治療のことも伝えてあるのでしたら、投薬をしない、麻酔を使う時期を考える等リスクを減らす方法もいくらでも考えられますので、必要度に応じて不妊治療を延期するかどうかは考えても良いと思います。



議論を呼んでいる

>2年前の治療でしたら病巣がなくなっている途中かもしれない。

発言についてですが、2年前の状態次第ですね。



抜髄」と言う表現が専門家による正確な言葉使いだったとすれば、これは生きている神経を抜く治療のことですから、2年前には根尖病変("病巣"と言う表現は今は本来不適切です)はなかったことになります。

それであれば今現在病変が確認出来るのでしたら、治癒傾向とは考えられませんね。



もしも「抜髄」ではなくて「感染根管治療」(日本特有の言葉みたいです)だったとすると、2年前の時点ですでに根尖病変はあった可能性があります。

その場合、パノラマデンタルレントゲン撮影だと正確な比較はほぼ無理なのですが、当時の病変の大きさと現在の病変の大きさを比較して考えることになります。

処置後2年という期間でしたら、確率としてはそれほど高くはないものの、治っている途中、つまり「治癒過程」と言う可能性は確かにあります。

根管治療の専門医による、学術的な基準は大体4年間ぐらいは観察期間としている様ですね。
統計的に、ほとんどのケースは4年以内に白黒はっきりする、というデータから来ています。

参考⇒根管治療の「成功」と「失敗」は、いつ分かる?

ただ上の回答でも書いていますが、稀なものまで考え出すと、術前よりも大きくさえなっていなければ、5年先でも10年先でも「治癒過程」の可能性は完全には否定出来ません・・。



それともう一つ考えなくてはいけないのが、再治療を行うことそのものにもリスクを伴うことです。

やりさえすれば治る治療であれば、お金と時間の都合だけの話ですのでシンプルなのですが、再治療を始めたばっかりに、極端な話抜歯になってしまう危険も一応あります。

代表的な偶発症(※←医療ミスではないですよ)として

パーフォレーション
ファイルの破折

などは挙げられますし、考えられる「失敗」は何通りも挙げられます。



>○ 急性化して症状が出てからでは治療も難しく、最悪抜歯の可能性もあるから軽いうちに根の治療をしたほうが良い

と言う考え方もひとつですが、これは治療さえすれば上手く行くに決まってるという前提なので、楽観的かなと思います。

私は基本ネガティブに考えますので、

・上6番はおそらく半数ぐらいのケースで、根管(神経)を見逃している(参考⇒根管治療の再治療とビタペックスについて

・日本の保険治療における再根管治療の成功率は低い(参考⇒再根管治療の成功率30%というのは本当でしょうか

・中でも上6番は一番難易度が高い

ということから、基本的には「自覚症状がない」場合で、「上6番」の、「保険」の、再根管治療はお勧めしません。



でも心配だから、「自覚症状がない」「上6番」だけど、「自由診療」でいいからやってくれともし言われた場合、今度は担当医としては勝算について考えます。

根の形や、前回の処置の状態、今入っている土台の大きさなどを見て、失敗のリスクが低く、治療効果の出やすそうな歯かどうかを精査します。

この辺りは実際にその歯の状態を見てみての判断になりますので、拝察してみないと分からない、と言う回答になりますね。



あと先生の考え方にもよりますが、私ならもしも治療を行う場合の期間は、最長で約6ヶ月、というところです。

結局、色々総合的に考えてしか判断出来ないのですが、参考までにされて下さい。



お大事にどうぞ。
2010-12-29 10:12:26

この相談の詳細情報
このページは歯チャンネル提供のリンク機能を使用して、原文より一部抜粋したものです。
全ての質問文と回答を見る際は、原文をお読みください。
原文を見る 根幹治療済みの6番の歯に影。不妊治療を中断して治療か経過観察かで迷う
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