レーザーで8ヶ月ですか。それは長かったですね。
レーザー治療にはまだ賛否両論言われてまして、患者さんウケは良さそうなのですが、実際の効果やそのメカニズムについてはややグレーな感じがあります。
私もあまり興味がなくて詳しくないので、タイヨウ先生がきちんと解説して下さると思います。
ポイントは、もともと歯茎が腫れた原因は何で、レーザーでその原因が解決出来るのか。という話になると思います。
可能性1)歯根破折
ブリッジの土台ということですから、歯根破折かな?と最初思ったのですが、現在レントゲンで異常がないのでしたら違うかも知れません。
ただこれは非常に見落としやすいので、今後も注意はしておいた方がいいでしょう。(定期検診で歯周ポケットを計測していると早期に発見できることがあります)
当然レーザーでは治りません。
可能性2)歯の中の汚れ
根っこの先のあたりに異常を感じる、ということは歯の中の汚れが原因かも知れません。その場合は当然歯の中を消毒しなくてはいけませんから、いくらレーザーでも無理でしょう。
ただこの場合も、普通はレントゲンには異常が見られるはずです。
可能性3)瘢痕化?
8ヶ月もレーザーを当て続ければ、原因は何かわかりませんが、それが解決したとしても、歯茎自体が何か瘢痕組織みたいなものに変化している可能性はあります(詳しくはわかりませんので推測ですが)
もし瘢痕であれば、違和感はあっても放置して問題ないとは思います。
可能性4)歯周病
レーザーで治るとしたらこれしかないかな・・と浅い知識では思うのですが。
歯周病の場合は、歯と歯茎の隙間(=歯周ポケット)の細菌感染が原因ですから、それをレーザーで殺菌出来るなら、理論上治癒はします。
ただ結果論ですが、それなら通常の治療法(スケーリング・ルートプレーニング)で短期間に問題は解決したかと・・。
スケーリング・ルートプレーニングは古典的で最も信頼出来る方法ではあるのですが、非常に技術の差が出ますし、患者さんにとっても出血や痛みが伴ってウケが悪いので、レーザーや内服薬に頼る(あるいは併用する)先生も確かに大勢いらっしゃいます。
ですからレーザーの治療が一概に不適当とも言えません。
ただ白くなっているのが歯周ポケットのあたりではなく、根っこの先のあたり、というのがひっかかります。
可能性の3)と4)の組み合わせだといいですね。
心配でしたら他の医院で事情をお話して、レントゲン撮影、歯周ポケット検査などを受けられるといいと思います。
同じ状態でも、見る人が変われば「はっ」と問題点に気付くことはよくありますよ。
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