前回に引き続きこんばんは。
>?について
柴田先生のおっしゃる通りおそらくは犬歯を削る訳でもなさそうに思いますので、ご確認されてはどうでしょうか?
やってみて、悪いことではないと思いますので、コスト等含めてリスクが少ないことならチャレンジしてみても良いかと思います。
咬合を構築する上では、確かに犬歯は要になると一般的に考えられています。
>?について
柴田先生の回答を否定する訳ではないのですが、歯周病の原因は、唯一「プラーク」です。
歯周病は、咬合性外傷がない場合よりもある場合の方がより悪化(増悪)しやすい、”可能性”までが学術的に言われていますが、単独で”原因”にはなり得ません。
(※なると主張する先生は多いですが、真実かどうかは別として、こちらはあくまで学術的な話です)
増悪因子、リスクファクターとしては、咬合性外傷の他にも喫煙や糖尿病などが言われていますが、「原因」はプラークです。
ですので基本的には、咬合を変えることは歯周病治療の補助になる可能性が少しだけあっても、メインには全くなりませんね。
平均の数字で言うと、0.3mm〜0.4mmの話です。
参考⇒歯肉から排膿がおこるってことは?
ちなみにこれは担当の先生のご説明も否定する訳ではなくて、
>咬合性外傷による歯槽骨の吸収
は、少しは確かに起きるのですが、これだけではポケットは形成されず、プラークの存在が必須、と解釈して下さい。
でつまり、ポケットの中のプラーク(通常ポケットの中の歯石についているものが大半なので、歯石という言い方でも近いです)を除去することが第一の目標になりますので、歯磨き・フロス・歯間ブラシでは役不足で、ポケットの中への直接的なアプローチ、SRPや歯周外科が有効です。
・・なのですが、まずこのポケットの原因が特殊(残根とか、根面に傷がついている、歯根破折等)だったらそちらへのアプローチが先決ですし、どちらにしても通常11mmものポケットは誰が何をしても完治(?)は非常に難しいですね。
そういう意味で、一応咬合も害のない範囲でちょこっとアプローチしてみる、というのも、あるいは再生療法も、「ワラでも掴みたい状況」な訳ですから、あながちなしではないかなぁ・・と思いますよ。
ただ原因にもよりますので、咬合性外傷単独犯人説(というおつもりではないと思いますが)では、疑問を感じます。
お大事にどうぞ。
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