こんばんは。
国家試験と保険のルールと医学的な話と、似ている様で少しずつ違いますから、少し説明に悩めますが・・。
アドバイスとしては、歯周病の症状についてはポケット値で見るよりもBOPを中心に見た方が良いですよ。
ポケット5mmでもBOP−(≒炎症がない)と言う状態はあります。
それとエナメル質は組織学的に周囲の歯肉と結合しませんので、歯牙や顎骨の傾斜によっては病的ではない深いポケットが形成されます。
良い例が、半埋伏歯ですね。
それとポケットの閉鎖(?)は、そんなに思い通りには実現出来ません。
というか物凄く難しいです。
同じSRPでも、一般医と専門医では深いポケットほど結果が大きく異なります。
>治癒後のメインテナンスとSRPとは具体的にどのように違うのでしょうか?
SPTのことだと思いますが、主にはメインテナンスとサポーティブセラピーと言う言葉の違いですね。
ここの説明は非常にややこしくなるのですが・・主には今の保険のルールに関わる話の様な気がします。
メインテナンス、と言えば健康な人が対象になるので保険給付外ですし、セラピーと言う言葉を使えば治療ですから、疾病を相手していることになって保険給付の対象になる、という理屈なのかも知れません。(よく分からないのでいい加減な話です)
真面目な臨床の話としては、同じ行為に対して呼び方と思想が変化してきただけです。
「メインテナンス」よりも「サポーティブセラピー」 の方が、なんだかかっこいい様です。
ただ個人的には、SPTでは患者さんにかえって意味が伝わりにくいと思うんですが。
でも良いところに目をつけていると思いますよ。
私は卒後歯周病科に残りましたが、TBI(OHI)やSRPなどは通常衛生士業務で、他ではなかなか経験できませんから、とても良かったと思っています。
歯周治療はあらゆる治療の大切な基礎の部分になりますので、今は今出来る勉強を頑張って、臨床に出てからは臨床に出てからの勉強を頑張って、良いドクターになって下さい。
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