こんばんは。
出遅れましたが、米畑先生に習って、目的別に私見を書きます。
(もうお分かりかと思いますが、先生によって意見も違いますので・・)
60歳という年齢を加味して・・
◆虫歯予防
フロスは通常コンタクトポイント(隣接歯との接触点)のプラークを落とすのが専門です。
その部位に、むし歯が出来やすいのは10代〜せいぜい30歳ぐらいまで。
ですので今更出来る可能性はまずありませんし、そこにむし歯が出来るとしたらとっくにメタルやレジンなどの人工物に置き換わっている頃ですので、人工物を磨く意味もあまりありません。
ですので10点満点評価としたら、フロスは1点。
やらなくていいですよ。
ただし、コンタクトポイントよりも歯肉の近くの、根面ならむし歯を今が作りやすい、旬な時期ですので、是非とも掃除して下さい。
フロスを使った、藤森先生や米畑先生の書かれた方法も悪くはないのですが、根面の中でもくぼんでいる部分があって、そこのカリエスリスクが一番高いです。
くぼんでいるところに、いくら頑張ってもフロスは当てられませんから、やるなら歯間ブラシの方が手っ取り早いと考えます。
歯間ブラシは(無理なく通せる様なら、出来れば適切なサイズを誰かに選んでもらって)是非使って下さいね。
因みに、コンタクトポイントのむし歯予防効果についてはフロスでの報告は聞いたことがありませんが、フッ素の利用はとても効果的で、文献的には20%以上の予防ができます。
一方で根面のむし歯予防となると、おそらくですがフッ素よりもブラッシングの方がやや効果的な印象があります。
◆歯周病予防
歯周病は、歯と歯の間の歯肉(歯間乳頭と言います)から炎症がスターロして、段々と拡がって行きます。
ですので歯と歯の間の清掃は再重要なのですが、上述した様に歯肉に近い部分のプラーク除去にフロスはあまり向きません。
またどうしてもの時に歯周ポケットの底にそ〜っと入れて、プラークを掻き出せれば・・なんて確かに考えるのですが、逆にプラークをポケットの底に押し込んでしまったら??と考えると、基本的にはあまりお勧めではないです。
(因みにポケット底に、ポケットの上部のプラークを押し込むと、いわゆる歯周病原菌が増えるはずです)
ですので10点満点評価としたら、フロスは1点。
やっぱりやらなくていいと思います。
◆口臭予防
と言いながら実は私もフロスは時々使用するのですが、
・食べかすやプラークが常に詰まって、気持ちが悪い場所がある。
・フロスでそれを取ってみると臭い。
のも事実です。
実際に口臭予防に繋がるのかまでは分かりませんが、気持ちがいいので、気持ちよくなるために使用するのは否定しません。
口臭予防には、10点満点中2点ぐらい??
気持ち良さは8点。
つまり予防のためには歯ブラシが勿論メインですが、2番目に優先するなら今のご年齢ならやはり歯間ブラシかと思います。
更に余裕がある時はフロスも? という感じですね。
山田先生が書かれた様に、お掃除以外のプラークコントロールも色々あります。
毎日のことですから、楽しく、頑張って下さいね^^
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