こんにちは。
歯ぐきとは言え、手術となると色々不安になってしまいますね。
文面からは、それなりに難易度の高い歯周外科を必要とされている様ですが、単純なフラップオペなら確かに保険適用ですよ。
金額にどうしても無理があると感じる様でしたら保険を希望されても良いと思います。
ただ歯科治療全般に言えることですが、保険適用の場合の医院側に支払われる診療報酬は、どれも許容しがたいほどの低額となっています(=代わりに患者さんの自己負担が軽減されている)ので、例え名前が全く同じ処置であっても、質の違いはあり得るということを念頭に置いて下さいね。
と言いながらも、同一の医療機関の一連の保険治療の途中で、一部だけを患者さんの希望で(保険でも出来ることを)自費扱いにするのはルール上出来ませんから、歯周外科の場合は保険適用ではないお薬を使用しないと自費に出来ない、という事情もあります。
・・や、ややこしいですよね?^^;
つまり、
【フラップ vs 再生療法】
と言う側面だけではなく、
【保険 vs 自由診療(自費診療)】
と言う視点でも検討された方がいいですよ、というアドバイスです。
保険治療は、
受益者にとって非常に安い=提供者にとっても非常に安い
ということです。
で、仮に経済的側面が同じ条件だったとして、再生療法の医学的効果については、今回何を行おうとしているのかにもよって多少解釈が変わってきます。
「骨を再生する」との表現と、保険適用外という情報からは、
・(保険適用でない)GTR
・エムドゲイン
・(保険適用でない)骨補填材の併用
・上記の組み合わせ
が考えられますが、エムドゲインの単独使用以外の場合は、手技によっては使用材料の感染によって使わない場合よりも悪い結果が出る可能性が「ないこともない」です。
このあたりは担当の先生次第ですので、自信がありそうならたぶん心配ありませんが・・。
で、成功した場合でも骨の再生量は良くて数mm(平均約1mm)ですので、よほど重要な局面でない限りは積極的に考える必要はないと思っています。
それでも歯ぐきの高さが実測で1mm違えば結構な違いですけどね。
参考→歯周病治療の際の、エムドゲインの使用について
因みに保険適用の再生療法も実はあるのですが、お勧めしません。
個人的には、日本の場合は経済的側面(=自費にできる/してもらえる)のメリットの方が大きい様な気もします。
歯周外科と言えば歯周治療の最終手段ですので、これがうまく行かなかったら近い将来抜歯になる可能性も増えてきます。
どうせして貰うなら言い訳なしの全力投球をお願いしたいところです。
あとはhirosakuさんにとっての費用面や、予定している歯の重要度(この歯がなくなると咬めない、ブリッジが出来なくなる、など)、担当の先生との信頼関係(金儲け主義っぽくないか?)などを元に判断されると良いと思いますよ。
お大事にどうぞ。
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