岐阜市の歯科医院/歯医者 ノアデンタルクリニック

ノアデンタルクリニック・ホワイトエッセンス

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[写真あり] 歯肉縁下の歯石をすぐに取らないのはなぜ?
Vine さん 男性  26歳
2010-07-17 13:14:44
参考:過去のご相談
根管治療より先にC2の虫歯治療をしたいが問題はあるでしょうか?


こんにちは!
2回目の投稿になります。
よろしくおねがいします。

前回の投稿で、根管治療とC2の深い虫歯の治療の順序について伺わせていただきましたが、結局根管治療が必要と判断された歯は神経にまで到達しておらず(でもギリギリ)、神経をできる限り残す方向で治療をしていただいております。



さて、今日の質問は虫歯ではなく、歯周病についてです。

実は虫歯を全て治して、これからは歯を大切にするぞ!と息巻いて病院に向かったものの、虫歯以外にも歯周病も患っていたのです(^^;


初診の時に歯周ポケットの検査も同時に行ったのですが、その時の結果は、前歯は1〜3mm、奥歯は3mm程度、親知らずは4mmありました。

また、歯茎が腫れていて、数え切れない程の箇所で出血していました。


これはやばいのでは?と思ったのですが、歯科医には歯磨きを頑張れば治るよ!と言われました。

歯のことを意識するようになってからは、自分なりに頑張って歯磨きをしてきました。

プラークスコアも先日測ったのですが、25%程で、まだ不十分なのですが、初回にしては上出来だと言われました。



初診から1カ月、再び歯周ポケットをはかったのですが、歯茎の腫れはかなり解消していて、出血は1カ所もありませんでした。

ここまでは効果を実感できたのですが・・・歯周ポケットはあまり改善していないように感じました。

確かに奥歯は3mmの場所が2mmになっているところが数カ所あり、少し浅くなったかな〜とも感じるのですが、やはり全体的に1〜3mmあります。

親知らずもまだ4mm。正直測定誤差だけで、あまり変わっていないかと(というのも、逆に深くなっているところもあったので)。



ここからが質問なのですが、

?歯石は、歯肉縁上にあるものは簡単にとってもらったのですが、歯肉縁下にあるものは、まだ今は取らないと言われました。
もっと歯磨きが上手になって、歯茎がしっかりしてから取るということです。

これは何故ですか?

素人の私には、歯肉縁下に歯石がたまっていては歯周ポケットも浅くならないのでは?と思ってしまうのですが・・・



?正直この年齢でもう歯周病になってしまうというのは虫歯以上にショックです。

これからも一生懸命歯医者さんと二人三脚でメンテナンスに勤めていきますが、自分の歯をこれからずっと守っていけるか、自信がありません。

こんなことを尋ねても仕方がないことなのですが、この年齢でもう歯周病になってしまっても、まだ一生自分の歯を残していくことも可能なのでしょうか?


ここ最近歯のことで悩んでいて、マイナス思考になりがちで申し分けないのですが、なにとぞよろしくおねがいいたします。
ノア デンタルクリニック・ホワイトエッセンス(岐阜市)の渡辺です。

こんにちは。

ヤル気満々という感じですから、担当の先生や衛生士さんもはりきっておられることでしょうね^^



歯周ポケットの数値は気になるところですが、Vineさんの様に歯肉炎軽度歯周炎の状態でしたら1mmでも4mmでもどうでもいいので、出血量の方を見て下さい。

PCRプラークコントロールレコード プラークスコア)も、BOP(検査時に出血した部位の割合)も、特別でない一般的な人で、大体20%以下ぐらいが目安になります。

(引用文献や解釈、目標設定などによってこの数値は上下しますのであくまでひとつの目安です)


PCRとBOPは相関関係がありますので、上手な検査者で、普通の患者さんであれば、結構似た様な数値になるはずです。

ならない場合には何か理由があるので、それを探していくと治療のヒントになったりします。


注意点は、これはどちらも4点法(=1歯につき4点記録する検査方法)での話で、検査が1点法だったりすると参考にならないのですが、6点法の場合は大体似た様な感じで捉えて良いと思いますよ。

日常的にBOPの%まで出している医院は少ないと思いますが、検査表のコピーを貰えればご自分で計算できます。



当院では自費での歯周治療も行っているのですが、その場合はあまり積極的に縁下の歯石は取っていかないことが多いです。

下に添付してある検査表は、歯磨きの練習?というか特訓?と、縁上歯石の除去、あと汚れをこまめに洗浄していっているだけなのですが、それだけでもこれぐらい改善します。


PCRとBOPがいまいち一致しないのは、適合や清掃性の悪い被せ物の影響か、縁下歯石のせいもあるかも知れません。

また、最初からこういう結果の出にくいタイプのポケットというのもあるのですが、それはVineさんよりもずっと重度の歯周炎の話になります。



保険治療では通常早い段階から積極的に縁下歯石を取っていくことになりますし、それも悪いことではありませんが、この場合は歯肉は暴力的に下がっていきます。

この場合ポケット値は強制的に小さくなるので、一瞬嬉しくはなります。

ただ突然多くの歯根面が表面の荒れた状態で露出してきますので、知覚過敏と、何よりも厄介な根面カリエスの危険性が非常に高くなってしまっている様に感じます。


保険治療はブラッシング指導にかけられる時間が実質的に非常に短いのが通常ですから、ブラッシングの技術や習慣が定着しないまま縁下の歯石をとってしまうのは、実は危険ですよ。

今回の治療方針にはよく感謝して頂いて、必死で今のブラッシングを継続する様にして下さいね^^


画像1画像1

2010-07-05 19:17:13

この相談の詳細情報
このページは歯チャンネル提供のリンク機能を使用して、原文より一部抜粋したものです。
全ての質問文と回答を見る際は、原文をお読みください。
原文を見る [写真あり] 歯肉縁下の歯石をすぐに取らないのはなぜ?
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