オリジナリティーのある説ですね^^;
私も山田先生に同意します。
学術的に言うと、歯周病の原因はプラークです。
歯石やその他もろもろ、例えば喫煙とか糖尿病とか間食や砂糖摂取量、修復物の不適合みたいなものは、強いて言うなら危険因子であって、原因ではありません。
歯石自体細菌の死骸で石灰化までしていますので、害すらないのですが、その周囲に生きている細菌が巣を作ることが問題です。
おそらく、プロフェッショナルクリーニング(※一般的にはPMTCとかPTCなどと言う言葉で代用します)の一環として月1回の歯石とり、と言う意味なのではないでしょうか?
ただし、極端な話ですが、歯石とりだけを毎月して、歯磨き指導やそれに関わる口腔衛生指導全般を全く抜きで続けていたとしたら、歯周病は進行していくことになりますし、歯は削れて痩せ細っていくことと思います。
(※歯石除去は、どう頑張っても健全歯質も少し犠牲になります)
歯周病のスタート地点である「歯肉の炎症」を引き起こすのには、プラークが二日間の熟成期間があれば足りることが昔から知られていますので、プロフェッショナルクリーニングだけで歯周病を止めようとするなら、おそらく1日おきのクリーニングが必要ですね。
原論文は(たぶん)こちら⇒
Toothbrushing frequency as it relates to plaque development and gingival health.
Lang NP, Cumming BR, Löe H.
J Periodontol. 1973 Jul;44(7):396-405.
おそらくですが、1ヶ月おきに歯科を受診して頂くことで、患者さんの日ごろの口腔衛生に関する行動全般が、良くなっているのだと思いますよ。
PMTCなどでもそちらの効果の方が大きいと思います。
こういったことは保険では出来ませんのでその点と、歯の傷つく量にしっかり配慮をされているなら、悪いことではないと思います。
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