こんばんは。
随分と心配なさっているご様子ですが、個人的にはそんなに深刻に考えなくても良いのではないかと感じます。
4本欠損の6本ブリッジですから、一見無茶な設計の様に感じるかも知れませんが、下の前歯部のみは例外的に、意外と大丈夫です。
奥歯のかみ合わせさえしっかりしていれば、一般的には力に耐えられる、十分な構造設計だと思います。
それでももちろん今後3番を失う可能性は、全くの健全歯と較べれば高い訳ですが、それを敢えて外してまでインプラントを埋入することに、コストを上回るメリットがある様には思えません。
今もしもグラグラ揺れるとかなら・・一考の価値はあるかも知れませんけどね。
当該部位の骨は、確かに薄く、見た目低くなりがちですから「こんな風になって将来大丈夫かな?」と思われるのもごもっともなのですが、4番〜4番ぐらいまで、重要な血管や神経が走行していない部位なので、いざインプラントを埋入しようと思えば、まずおそらく大丈夫ですよ。
(※今見えている歯茎の位置の数ミリ下から、顎の下端までのほとんどが使える骨です)
しかも今は左右3番4番もありますので少なくともその部位には十分は骨がある訳です。
いよいよどれかを抜くとなった場合に(・・ということにならないのが一番ですが)は、早めの段階から計画的に移行していけば、大丈夫ですよ。
下顎の場合、仮に歯数がゼロになっても、4〜4番の間に計4本のインプラントが埋入出来れば、インプラントを支えとしたブリッジででも、構造的には耐えられると考えられることが多いです。
あまり安直には受け取れないにせよ、です。
逆の見方をすれば、お口の「ターミナルケア」とも言えます。
予防的にインプラント、という発想には同意できませんが、もしも将来インプラントを、となってしまった場合には、出来るだけより間違いのない、堅実な方法を選択されるのが良さそうに思います。
考えは色々ありますし今後も歯科界で受け止め方の変化もあると思われますが、今現時点の個人的感覚としては、「楽そう」なミニインプラントや、「派手」なAll on 4(4〜4部へのインプラント4本で、固定式の6〜6の延長ブリッジ)などは、積極的な第一選択とはまだせず、「地味」に、普通のインプラントを安全な場所に数本埋入して、インプラントを利用した入れ歯などの方が"好み"ですね。
まあ、そんなことを悩むよりは、今のブリッジを長持ちさせられる様、ホームケアとプロフェッショナルケアで頑張って下さい。
入れ歯になったら人生が終わる訳でもありませんし。。
定期的に歯科を受診して、万一問題が発生した場合には適切な時期に次の手が打てる様にだけ、気をつけて下さいね。
最低限、3番や4番を、お手入れ不足で歯周病で失わないことが大事だと思います。
決して、インプラントが歯に勝るということはありませんよ。
今ある歯を、大切にして下さいね。
お大事にどうぞ。
|