こんにちは。
更に若造の意見ですが。
私も、教科書的には抜く歯だと思います。
ご自身が調子が良いと感じていても、年に1〜2度も腫れる、というのは、抜く理由としては十分だと思います。
おそらく、今現在その歯の周囲には、細菌が多く集積していて、46時中炎症反応が起きています。
たまたま自覚症状が出るのが年に1〜2度というだけで、炎症自体は「ずっと」です。
身体のどの様な部位であっても年中炎症が起きているということは、例えば原因となっている細菌が血流に乗って身体を巡ったりして、ひいては血管が詰まる系の重篤な病気(脳梗塞など)にまでつながる「可能性」は、昔から指摘されています。
もちろん、そうそう起きることではないと思いますが・・。
そういう、炎症が今現在起きているかどうかの判断をする臨床的な目安がポケット測定の時の出血ですから、抜かないなら抜かないで、その変化をこまめに観察しておく必要があるでしょうね。
安全に残すのなら、ポケット測定時に出血のない状態をどうにか作った上で残しておくのがやはり理想的です。
どうにか作る・・方法は、徹底したブラッシングに加えて、一般的な歯周治療かも知れませんし、歯周外科やヘミセクションが適しているかも知れませんし、一番確実なのが抜歯、ということになります。
「見切り」の話が出ていましたが、それがまさにその通りだと思います。
その歯を残しておくことと抜いた場合の、安全性だけ比較すれば抜いておいた方が安全で、教科書的には抜歯だろうと想像します。
(実際には診査してみないと分かりませんが、おそらく・・)
理解した上で、残しておきたくて残しておくのは悪いことではないと思いますよ。
いつか「見切り」をつけるとして、それがいつかを考えるには、抜いた後と、今の状態の比較が必要なのではないかと。
先生によって意見は割れますが、個人的には、原則的に「7番」はなくても良い歯だと思っています。
そういう意味では、他の歯がたくさん残っていてそれらの歯の将来の不安も少ないとしたら、何も7番に労力を使うこともないかも知れません。
ですが例えば、隣接する6〜4番ぐらいまでがすでに抜かれていて、入れ歯を使用している、あるいはいつか使用することになりそうならこの7番は非常に大切な歯です。
入れ歯の安定にとても役立ちますからね。
そういう前提だと、わずかな危険性よりも残すメリットが上回るかも知れません。
あるいは、今もしも、他の部位にインプラントを入れているとしたら、この7番の様な細菌の巣を持っておくことは危険です。
この場合は抜歯を積極的にお勧めします。
または、この7番を将来抜いた後、隣の6番あたりにはインプラントを埋入するだけの骨が残らなさそうで、5番と7番にインプラントを入れてブリッジにしよう、と計画をするとしたら、この7番の炎症が進む(=骨の量が減る)前に、7番を抜歯しておかれた方が良いでしょう。
逆に6番部には骨が十分にあって、埋入したくなったらいつでも埋入出来る、ということなら7番は使える間は使って、抜いた後は何も入れずに放置というパターンもありだと思います。
と、色々なパターンがまだまだ挙げられますから、ややこしく書いてしまいましたが大野先生のおっしゃられる通り、
>何かの折に、抜歯のメリットも聞いてみてはいかがでしょう?
>その上でとろりんさんのお気持ちを素直に伝えて、残すことに協力して欲しい旨を素直に伝えれば、コミュニケーションの問題は解決しますよ。
ということだと思いますよ。
頑張って下さい。
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