はじめまして。
勉強熱心ですね^^
これは確かに、メーカーもまたいでしまうので悩むところですね。
どちらも再石灰化をうたっていますし。
まず、間違いなく再石灰化する(エビデンスがある)のはフッ素ですよね。
でも、MIペーストにもリナメルにもフッ化物は入っていないです。
MIペーストの場合は、日本の薬事法との絡みだけですが(※海外製品には入ってます)、リナメルの場合はハイドロキシアパタイトと長期間混ぜておくと反応して固まってしまうからだそうです。
ところがどちらも再石灰化効果はあるらしく、電顕像でも見せてもらったこともありますし、それぞれ悪いものではなさそうな感じがしますよね。
で今度は理屈で考えてみましょう。
歯(ハイドロキシアパタイト=Ca5(PO4)3F)が石灰化するには、そのもと(ミネラル Ca P F)が必要です。
そのミネラルはもともと唾液中にも含まれていますので、フッ素を使わなくても再石灰化は起こります。よね?
で、フッ素を使うことで他のミネラルも取り込みが良くなって歯質強化につながる訳ですから、フッ素を「運び屋」と考えてはどうでしょうか。
そこにきてMIペーストはCa;カルシウム(唾液の約190倍)、P;リン(唾液の約20倍)が含まれているそうなので、フッ素と併用すればなんだか物凄く良さそうな感じは確かにします。
一方のリナメルは、ハイドロキシアパタイトそのもの、なので、すでに結晶化している歯に、その粉を塗っても・・と言う気もしていたのですが、ポイントは粒子のサイズ(ナノサイズ)にある様です。
一般的な歯磨剤に使用される研磨剤の粒子サイズを3階建てのビルに例えると、ミュータンス菌がバスケットボール、リナメルのナノサイズハイドロキシアパタイトが真珠大・・と言う違いなんだそうです。(と、オーラルケアの方が言ってました)
さすがにここまで小さいと、エナメル質の傷や、象牙細管さえも粒で埋めてしまうほどの傾向があり、その電顕像には非常にインパクトがありましたね。
これはこれで歯質(少なくとも表層)の強化にはなりそうです。
確かに中山先生のおっしゃる通り、修復&滑沢化と言う感じは実感としてもしますよね。
と言うことで、それぞれの働きを例えるなら、
MIペーストが化粧水?
リナメルが高級ファンデーション?
でそれを顔に運ぶ手がフッ素??
みたいな感じではないでしょうか。
ですので乾燥肌(ホワイトスポットや初期カリエス)やその予防には手(フッ素)と化粧水(MIペースト)を優先して、もうちょっと贅沢に、美しく長持ちさせたい場合には高級ファンデーション(リナメル)も使う・・と言う感じでしょうか。
もともと乾燥しにくい肌質(カリエスリスクが低い)なら、化粧水は省略しても良いと思います。
(※全てノーエビデンスです!)
因みにホームケアで使うリナメルでもつるつる感は実感できますが(※個人差あり)、プロフェッショナルケア用のペーストにはナノサイズのハイドロキシアパタイトがさらに2倍配合されてるので、とってもお得・・らしいです。
説明がおかしかったらすみません。
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