はじめまして。
ぜひ応援したいと思います。
現在のところは、山田先生も書かれたとおり、「極めて」不人気職種となってます。
歯学部、衛生士科、技工士科、みんな定員割れを起こしています。
現場の人間の感想としても、医療報酬の少なさ(←これが一番?)、国民の要求の高さ、等から、仕方ないのかなぁと思える面は多々あります。
今現在のところは、歯科医院の数も7万件弱と、コンビニエンスストアよりも多いので、日本人の受療率(※痛くなってからしか歯医者に行かない文化)から考えると過当競争になっていると受け止められてますね。
ですが、今後の歯科医師数の減、国民の高齢化(※高齢者の方が受療率が高い)、健康への関心の高まりから考えれば、実は全然足りない、足りなさ過ぎる時代が近づいてきてるだろうと考えています。
ただこの通りの情報化社会ですし、お金もどこにも余ってませんから、真面目にやるべきことをキチンとしている歯科医(衛生士、技工士も)しか評価されないと思いますよ。
自分も頑張らねば・・!
医療は基本的に人対人の仕事ですから、YOU_HRNさんの様に一般の仕事をご存知で、人生経験が豊富というのは非常にメリットがあると思いますよ。
若いうちから先生先生と呼ばれ、世間ズレしてしまうことの多い業種ですからね。
近視なら関係ないですが、早ければ在学中にも始まるかも知れない視力の低下も、今は拡大鏡も安くなりましたから、十分に対応出来ると思います。
独立開業については借金が半端ではないので、基本的には若い内の方が安全だろうとは思います。
今は銀行も簡単には貸してくれませんし、年齢もネックになりますが、このあたりはその時の社会情勢にもよるでしょうから、予測はつきにくいですね。
実際のところ、50代で開業される様な先生もおられます。
ただ歯科の抱える問題として、終身で雇用してもらえる機関が非常に少ない点があげられます。
大学病院だと入局するのは簡単なのですが、終身となると論文を作りまくって教授になるしかないですので、ほとんど無理だと思います。
市町村や大企業、医療過疎地などの公的?医療機関を医療部長の様な形で任せてもらうのが一番良い様な気もしますが、数としてはそう多くはないですね。
最初は大学の口腔外科などに残っていると、そういう縁が比較的多く回ってくる傾向がある様な気がします。
あと今後はチェーン展開的な、いわゆる「勝ち組」歯科医院の雇われ院長と言う方法もあるかと思うのですが、これはお勧めしません。
詳しくは書きませんが・・。
衛生士不足、技工士不足は本当に深刻になるばかりなのですが、自分が他人に評価される仕事をしていくぐらいしか対処法が分かりません。
これも素晴らしい仕事なのですが・・。
衛生士、技工士代わりを経験の浅い歯科医師がしていく、と言う方向性は出てきていると思います。。
あとは外国人労働者に頼るか。。
実際、中国技工は出てきてますよね。
参考⇒中国産技工物への歯科医の先生方のご意見や予測等を教えてください
もしくは「一人開業」と言うのも流行ってきている?みたいなので、それは手だと思いますよ。
リスクを非常に抑えられますので、意外と現実的の様な気もしています。
その場合は「なんでも屋」ではなくて、例えば根管治療(歯内療法)や顎関節症(非歯原性歯痛)などに特化していくのがいいかも知れませんね。
と色々書きましたが、一般的に言われているのは、
・過当競争(?)
・歯学部卒後は1年の研修医を経て開業医、もしくはしばらく大学病院に勤務(4年間の大学院に進学するのは稀)
・卒後も勉強を続けるDrは少ない、時間とお金が非常にかかるので、回収出来るかどうかは問題。
・30代半ばで数千万〜プラス1億の借金をして開業し、15〜25年ぐらいかけて返済
・一医院の年間の売り上げが4000万弱で8割以上が保険収入に頼っており、手元にはほとんど残らない。
・その健康保険制度を国がこのまま維持していくのは、たぶん無理?
・他業種に比べれば少ないながら、廃業する医院も、確実に増えてきている
・開業するには、臨床、教育、経営の努力が必要。休みは極めて少ない。
という様なことはたぶん言えるのではないかと思います。
昔のイメージみたいに、儲かる仕事では全然ないです。
参考⇒簡単に神経を抜くことと、歯科業界の実情(ワーキングプアー?)
なんか悪い話ばっかりですが・・
でもほんと楽しいですよ。
人に必要とされ、健康に携われる仕事で、専門性も極めて高いですから、こんなにやりがいを感じられる仕事はなかなかないと思います。
仕事内容さえ選ばなければ、食いっぱぐれはまだまだないでしょうし。
業界自体は明らかに「ピンチ」ですが、ピンチはチャンス?ですからね。
(個人的には「ピンチはピンチ」と言う考え方なのですが・・^^;)
良さをうまく表現できないのですが、YOU_HRNさんの様な方が歯科に興味を持って頂けたと言うのは、とても嬉しいですね。
是非とも一緒に業界を盛り上げて、日本の歯科事情を良くしていきましょう。
(中本先生とかぶりましたが・・同じところがひっかかってますね^^; もっともだと思います)
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