こんにちは。
自分的にはすごくタイムリーなんですが・・。
ふくさんのお考えの様に、
・根管治療(〜出来れば土台まで)は自費
・それ以外は保険(←他の医院で)
と言うのが、今最高に費用対効果の高い選択だと思いますよ^^
保険を利用すると、みんなで貯めたお金を使っての治療なので当然ですが、本当に様々なルールに縛られてしまいます。
ですので、ひとつの医院で保険も自費も、と選択する場合、合理的でない方法を取らざるを得なくなる場合がとても多いと思います。
例えば根管治療の場合。
1)診査・診断、治療法の相談
↓
2)古い冠・土台の除去
↓
3)根管治療
↓
4)新しい土台の装着
↓
5)新しい冠の装着
と言う流れになるのですが、保険での治療は、医学的に良いとか悪いとかではなく、その流れの整合性が重視されますから、1)が保険なら、その後順番通りにどこかまで進まなくてはなりません。
自費治療は保険の話とは関係ありませんから、存在しないものと考えて、例えば根管治療だけ自費にして、
1)→2)→ →4)→5)
と進むとNGとなります。
→2)→3)→4)→5)
もダメです。
1)→2)→転院
と、途中で終わるのはOKですし、
1)→転院
もよくある話だと思います。
あとややこしいのは、4)〜5)は一連の処置?と考えて
1)→2)→3)→4)→転院
はOK(転院先ではまた1)→5)になります)ですが、
1)→2)→3)→4)→ 5)だけを同じ医院で自費
はNGです。(自分で書きながらもややこしいですね・・^^;)
要は、保険は保険のルールに則って、それとは別にもうひとつの医院とかけもちした方が、色々すっきりすると思います。
それで後は価値観の話にもなるのですが、1)から5)までを徹底的に自費でやってもらうのがおそらく1番良さそうではあるのですが、そこまでのお金をかけたくない、あるいは価値を感じない場合はありますよね。
そういう場合、自分だったら、圧倒的に前半部分にだけ絞ってお金をかけたいです。
予算に応じて、1)から順番にいけるところまでを自費、
無理な残りは保険(※ふくさんのパターン)というのが理想的だと思います。(※・・が、一施設では、ルール上NG)
現状で比較的すんなりと出来る、
前半保険 後半自費 の組み合わせは、地盤調査〜基礎工事をそこそこにしておいて、外壁だけを金バリ・・みたいな感じで、個人的にはこれはどうなのかなと感じます。
大きな工事の前半(診査〜根管治療・土台)を自費でしっかり、後半は金張りならぬ銀バリ、その他の小さな工事も今回はそこそこにしておいて・・という発想でもいいのではないでしょうか。
・・と言うのが患者さんの立場で考えた場合の話です。
それで実際問題、例えば同じ医院で丁寧な自費診療と、丁寧な保険診療が本当に両立するか、というところが歯科医の立場としては非常に頭の痛いところです。
たぶん熱心な先生は必ずぶつかる問題なのだろうと思いますが。。。
今現在私が歯科医院を建てているのですが、丁寧で良質な自費診療を前提に、マイクロ等の機械や設備を準備していったところ、医療機器への投資が普通の医院の倍、1日で診られる患者さんの数が普通の医院の4分の1ぐらいの構造になってしまいました。
「ました」・・って、うっかりそうなってしまった訳ではないのですが、やっぱりそうなってしまったんですよね^^;
このサイトでは使い古された例えかも知れませんが、料亭をファミレスの様に使っても・・と言う問題が、実際に発生してしまいます。
いつも同じことを書いているのですが、私自身はファミレスも大変よく利用しますし、ファミレスならではの良さが非常にあると思うのですが、同じ施設で両方の良さを両立させようと言うのは、たぶん無理があるのではないかなぁ、と。
最近あらためてそれを感じているところです。
ですのでこれはあくまで個人的な意見ですが、ルール上も医学上も安全上も、自費と保険は施設を変えて賢く使い分けるというのがこれからの新しいスタイルになっていくのではないかなぁと、自分では思っています。
・・と言うか、自分が患者の立場ならそうすると思いますしね。
それを見て担当の先生がどう感じるかは人それぞれなので分かりませんが、やはり後で変な誤解の生じない様、ふくさんの方からは注意深くやりとりをされた方が良いと思いますよ。
他の先生方の仰るとおり、両方の先生に話は通しておくのが本来は筋だと思います。
が、まだまだ一般的な方法ではないのも確かですよね。
分かりにくかったかも知れませんが、参考までにされて下さいね。
個人的には、ふくさんの選択は素晴らしいと思います^^
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