こんにちは。
インプラントについては賛否両論ありますから、その様な意見を言われるのも有り得ると思います。
個人的には、どんな場合でも、と言う訳ではないのですが、欠損のまま放置しておくか、あるいはブリッジや部分入れ歯と較べれば、メリットが多いことが多い、選択肢だと思っています。
ぽんたさんの場合、26歳という年齢、隣在歯を削りたくない、審美的にも影響のある上顎5番と言う条件ですから、私ならファーストチョイスとしてインプラントを検討すると思います。
「10年ほどしかもたない」、と言う意見は極めて非科学的で、客観的な根拠はないと思います。
(「歴史が浅いので、10年ほどのデータしかない・・」と言うなら分かりますが。)
詳しくは過去ログで検索してもらいたいですが、上顎なら低めに見積もっても(骨やメインテナンスが最高に良い場合で)10年で90〜95%程度はフィクスチャーに関しては大丈夫だろうと思われます。
(※審美性の問題などは除いてます)
一臨床家の感覚としては、10年もつものなら20年だって持ちそうに思うのですが、その辺りは個人によって意見が異なるかも知れませんね。
でも逆に20年後、30年後の成功率が出てからその治療法を受けたいと言われるなら、その頃には他の方法もあるかも知れませんし・・メリットの多そうな新しい治療法を全て切り捨てることになってしまいますよね。
医療ですから、新しいものに安易に飛びつくのは慎重にならなくてはいけないのは正しいことだと思いますが、10年の予後が出ている物なら、個人的には及第点かと。
もしも悪くなるとしたら、埋入直後のトラブル(主に症例の選択ミスや手術の手技の問題?)でなければ、歯周病と同じ様な状態になっていると思います。
ですから確かに「悪くなった後は歯を支える骨がボロボロ」なのですが、ブリッジも入れ歯も出来なくなる訳ではありません。
場合によっては骨の状態をなんとかして、再度インプラントを試みることが出来る様なケースさえあると思います。
あまり楽観的には考えない方がいいですし、大変なことは大変です。
ですが5番と言う大切な身体の臓器を失って、それを再生するという選択肢がない以上、何かのリスクは受け入れる必要があるかと思いますよ。
詳しくは割愛しますが、ブリッジにも入れ歯にも、非常に大きなデメリットがあります。
今ぽんたさんに一番検討して貰いたい事は治療法を選ぶよりも前に、何故、その若さで5番を失ってしまったかです。
その原因(手入れの問題、咬み合わせの問題、選んだ歯科医院の問題など)を特定して、きちんとした対策を練らないことには、どんな治療法も長持ちしないかも知れませんよ。
あと今日も新聞でニュースになってましたが、インプラントは経営的な理由から無茶な勧め方をされるケースもあります。
勧める先生にも色々おられますから、まずはご自身でよく勉強してから良さそうな先生を選んで、実際に意見を伺ってみて下さいね。
お大事にどうぞ。
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