こんにちは。
使用している合金の成分までお知らせするとはまた、珍しい話ですね。
金属アレルギーのリスク(あくまで可能性)についてですが、ニッケルは結構危ない、アレルギーを引き起こしやすい金属ですね。
専門ではないので詳しくはないですが、「アレルギー性接触皮膚炎の原因の第一位」という言われ方もする様です。
ということで、どうしてもこのどちらか、であれば、自分だったら69000円の方を選ぶと思いますよ。
良い悪いは別として、「メタルボンド」という言い方は、たぶんしても良いとは思います。
実は和製英語なのですが、陶材が「メタル」と「ボンド」(?)してるのに違いはないのでたぶん。。
因みに私の勤務していた医院では、メタルボンドに使用する合金(※専用のものは「陶材焼付け用合金」と言います。主成分は一般的には金なので、金合金と言う言い方でもいいですが、純金ではないですよ。)には金の含有量が70%ぐらいのものと、85%ぐらいのものの2種類を使い分けていましたよ。
材料代の違いだけでは全然ないのですが、上記のクラウンは技術料も込みにして値段はどちらも9万円以上しましたね。
それに較べれば確かに魅力的な価格設定ですよね。
金属アレルギーを考えれば金属は一切含まれないのが一番ですが、次に貴金属の含有量が多いほどリスクが少ない、と言う考え方で良いかと思いますよ。
では銀(※アレルギーの直接の原因にはなりにくいが、合金自体が不安定になる)が約60%と、金が12%、あとはパラジウム等が含有されている保険のいわゆる銀歯と、この69000円のメタルボンドだったらどちらが危ないか・・・と言われれば、多分大差ないか、メタルボンドの方が表面積が少ない分安全なのかも知れません。
実際に問題になる様なことは、ほとんどないとは思いますが。
ただメタルボンドは構造が少し複雑になって、手間も必要ですから、色はもちろんぴったりとはいきませんし、他にも歯との適合がイマイチとか、陶材の部分が欠けてくるなどのトラブルはある程度覚悟された方が良いのではないかなぁ、とはなんとなく思いますよ。
そのあたりが井野先生の書かれてる、「それなり」と言うことですね。
自分がその予算なら、色よりも長持ち重視で、保険の銀(12%金銀パラジウム合金)だけを使って、上手な先生を選んで思い切り丁寧に適合良く「銀歯」を作って貰う方がいいかな・・とは正直思いますね^^;
でもどこに重きを置くかはそれぞれですから、よく検討されて下さいね。
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