岐阜市の歯科医院/歯医者 ノアデンタルクリニック

ノアデンタルクリニック・ホワイトエッセンス

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近い将来、歯科治療の修復材が進化することはないのでしょうか?
アクア さん 女性  26歳
2008-12-22 18:13:38
こんにちは。
いつもこちらのサイトで勉強させていただいております。


私は子供のころ入れた保険メタルインレーの交換を考えており、現在素材を検討しているところでです。

急を要するものではないのでじっくりと考えたいと思い、いろいろと調べています。
貴金属やセラミックハイブリットのメリット・デメリットはこちらのサイトで勉強しましたので自分なりに承知しています。

貴金属にはすぐれた調和性がある代わりに審美的な欠点があり、セラミックやハイブリットは審美的にすぐれている代わりに強度・耐久性に多少問題がある(もちろん治療する先生によって違うと思いますが、一般論としての私の見解です)と言われますよね。


そこで疑問というか期待なのですが、近い将来、両者の長所を兼ね備えた、さらにすぐれた素材が開発されるような可能性はないのでしょうか?

つまり貴金属のように強度があり、マージンにぴったりフィットしてと同じように磨り減ってくれ、しかも審美性も良い素材です。
そのような素材が開発されたらいくらお金がかかっても飛びつきたいのですが…


先日、このようなサイトを見つけました↓実用化されるのはまだ先だと思いますが、どうなのでしょう?

http://wiredvision.jp/news/200804/2008040922.html



エナメル質は自己再生できると書いてありますが、私の認識では、再生しないと思っていました。
(再生できるなら、知覚過敏にならないですよね)

また、こちらのサイトで先生方がおっしゃっていたように、エナメル質より人工の修復物のほうが強度的にも良いですし、わざわざ天然のエナメル質で修復する治療が実用化されるのか?とも思います。


しかし、自分の歯と人工の修復物を接着させる非常に優れた素材が開発されたらいいのに、と思います。
例えば両者を分子レベルで溶かし、結合させるような特殊な接着剤で、隙間がゼロになるようなものです。

最先端の修復物について少しでも期待がもてるような情報がありましたらぜひ知りたいです!

ノア デンタルクリニック・ホワイトエッセンス(岐阜市)の渡辺です。

こんにちは。

興味深い記事ですね。

ただ読んでる限りでは、まだ実質欠損のない(穴の開いてない)状態の虫歯再石灰化の様に思います。
(どっちとも読めますけど・・)

となるとフッ素でもプラークコントロールでもそれなりに成果が上がりますので、どれほどの費用対効果があるのか、微妙かも知れませんね。

よくテレビで取り上げられるヒールオゾン3Mix-MP法などもそれに近い発想ですしね。

一般の方は、「虫歯」と言うと穴の開いてるやつを想像すると思いますので、穴の開いた重症の虫歯を薬で治す・・というのはまだちょっと夢物語かも知れませんね^^;

それと日本の薬事認可が数年で下りるとはとてもとても・・



>貴金属のように強度があり、マージンにぴったりフィットしてと同じように磨り減ってくれ、しかも審美性も良い素材です。

確かに歯科界の夢ですね^^

今一番近いのは、間違いなくコンポジットレジンだと思いますよ。

強度やすり減り具合は歯質と同じぐらい(かやや柔らかい)、マージンフィットは腕次第、審美的。

その上製品によってはフッ素やストロンチウム(実は歯質強化にすごく良い)など有効なミネラルがずっと出続けたり、唾液との馴染みが良いのでプラークがたまり難かったり・・と。
むしろ虫歯予防になるのではないかぐらいの物もあります。

実際に歯質が強化されてる組織も顕微鏡像で確認されてますね。

参考⇒レジンでも2次カリエスの発生を食い止めることは可能ですか?


接着力もMAXならエナメル質にも象牙質にも20Mpa(1c?あたり200kgの引っ張り強さ)以上と、理屈の上では来るとこまで来てるかなと。

生かすも殺すも術者の技量次第というのが大きな欠点ですね。

それとまだやっと本当に良くなってきたところなので、最新のタイプの実績が十分にたまってない(=エビデンスになってない)ところも問題だと思います。

(今大規模なリサーチは始まってます)



あとはセラミックでも敢えて少し軟らかめのものが海外製品にならあるので、結構気になってます。
硬くさえなければ・・と言う材料ですから、大規模な修復や、手の届かないところには非常に良いと思います。

問題は接着ですね。
接着剤に頼らないぐらいの術者、技工士の技量もかなり大きいと影響すると思いますよ。

ハイブリッドセラミックも使い方次第ではそれに近いと思うのですが、どちらにしても接着剤で理想的なのがまだないというのは大きな問題ですね。

この辺りは今も年々新製品が出てきてます。



以上、「レジン愛」の渡辺の、予定通りの回答でした(笑)

参考→2次カリエス(二次カリエス)になる主な原因はなんでしょうか?

参考→レジン修復の適応範囲はどのくらいまで?

参考→フッ素を放出するレジンで治療してもらえますか?

参考→前歯が1/3欠けた場合、クラウンにする必要性は?(レジンでは無理?)

参考→6番ゴールドインレー予定、先生方の適合への「こだわり」は?

2008-12-06 18:30:26

この相談の詳細情報
このページは歯チャンネル提供のリンク機能を使用して、原文より一部抜粋したものです。
全ての質問文と回答を見る際は、原文をお読みください。
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