はじめまして。
他の先生方と同じ感想です。
もちろん保険では使用出来ない材料も多いですから、レジンとセラミック、金属の物性的な違いなどは如何ともしがたい部分がありますね。
この辺りは理工学的な専門知識も必要かも知れませんが、当サイトをよく検索されれば必要な知識は得られると思います。
技術的な面にだけ話を絞れば、
保険、自費?
上手い、下手?
は別個の話だと思います。
ただし田尾先生もお書きの様に、確率が変わってくるとは思いますよ。
【自費か保険かについて?】
実際、保険で使える材料が極端に悪いとは思いません。
健康保険は「必要最低限」のレベルかと思いますが、日本の場合の「必要最低限」は、使用できる材料だけ見れば、かなり高いレベルにあると思いますよ。
手先も素晴らしく器用だと思います。
ただ、報酬が少なすぎます。。。
大雑把に言って欧米の10分の1〜20分の1ですからね。
下らないことですが、この話の本質はその辺りにある気がしますね。
例えば、歯科医院に既に経済的基盤が出来ていれば、上手いかどうかは別としても保険診療で丁寧に時間をかけて診療を行うことは可能だと思います。
経済的基盤がなければ、コストを下げるか回転を良くするか、手を抜くか等考えなくてはならないと思います。(嫌な話ですけどね・・)
一般の患者さんに注意して頂きたいのは、保険収入で不足している分を、保険と同じクオリティー(手間やコストのかけ方)の自費診療分で補うスタイルです。
あるいは保険で十分な利益があっても、質の低い自費診療で更に利益を稼ごうとするスタイルも、当然有り得る話ですよね。
更には経営的理由だけで自費診療をアピールして、質の低い自費診療だけをやれば・・。
自費でも「なんだこれ?」的な治療の存在は確かによくあるのですが、こういった理由で説明はつくのかなと思っています。
あくまで個人的な意見ですが。
【上手いか下手かについて?】
これは見極めが非常に難しいですよね。
当サイトでもよく話題にはなるのですが、「高ければ良いというものでもない」と言うのは正にその通りだと思います。
審美的な点だけであれば、過去の症例や口コミだけでも随分ヒントにはなるかと思いますよ。
一般的には自費がハイレベルな先生は、保険でも十分以上に上手いことが多いです。
逆も・・言えるのかも知れません。
でも中には、自費は神業だけど、保険は信じられないほど手抜きする・・と言う話も稀にですが聞くことはありますよね。
傾向としては自費が上手い≒保険も上手いと考えられるとは思いますが、そういう先生のところは「保険診療=赤字」、「自費でなんとか補填」の場合もありますから、このサイトで、
「自費に力を入れる先生のところで保険を!」
とはちょっと勧められないですよね。。。^^;
高級料亭の超特価ランチ(実は赤字?)は確かに期待できそうなんですが、そればかりが売れてしまうと人件費・設備費・質の維持は難しそうな気がします。
いっそ「ウチは特売はしない」という医院の方が潔くて期待出来そうなのですが、「技術は最高だけど人柄的に全く信頼出来ない・・」という例もよく聞きます。
なかなか難しいです。。。
因みに、このサイトで500回とか回答している様な先生になると、文章や貼り付けた画像を見て、同業者ならたぶん治療レベルは想像がつくと思いますよ。
私も「この治療に関してはこの中だと大体何番目・・」とか分かってるつもりです。
(どんどん順位が落ちていって惨めなんですが・・ 苦笑)
このサイトに長期間かじりついてる様な歯チャンネラーな方々も、知識量が半端じゃないので、たぶん同じだと思いますよ。
私自身も身内や元患者さんを他の回答医の先生にお願いしたことがあるのですが、そういう時だけは一抹の不安も感じなかったですね。
こういったことをヒントに考えれば、まずはこの先生にこそ!と思う場合には、katsuさん自身も予め専門的な予備知識を身につけておかれて、とことん話し合われることが重要なのかも知れませんね。
そして過去の症例なども見せてもらって、保険自費関係なく、人柄も含めて納得出来れば、良いのではないでしょうか。
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