こんにちは。
これといった正解はないでしょうね。
担当の先生の考え方にもよるでしょうし、患者さんの技術的な評価や、歯周病・虫歯のなりやすさなど、色々考慮すべきことはあるかと思います。
非常に古い研究で本文は読んでないのですが、「歯肉の健康とブラッシングの頻度の関係性」について調べられた、
Toothbrushing frequency as it relates to plaque development and gingival health.
/ Lang NP, Cumming BR, Löe H. / J Periodontol. 1973 Jul;44(7):396-405.
という論文の中で、「歯ブラシと歯間ブラシを1日1回使用すれば、歯肉炎の臨床的徴候は発現しない。」という結論が出ていたそうですから、私はそれを目安にしています。
プラークコントロールは虫歯予防のためにもしておいた方がいい訳ですが、歯(エナメル質)を溶かし始めるのにもプラークは約2日間の成熟が必要とされていますから、短い方を取るべきでしょう。
(※それでも1日2回以上ブラッシングをする人の方が1日1回の人よりも虫歯の発生数は少ないのですが)
参考→プラークコントロールをしっかり行えば、口の中のphは低下しない?
それと2日に1回や1週間に1回では、習慣にならないと思うんですよね。。
夜はお風呂で歯間ブラシ・・とかの方が習慣づくと思います。
ですから私が患者さんによくお話するのは、
「毎日、出来れば夜は、歯間ブラシなども使って時間をかけて、本気で歯磨きをして下さい。あとは朝や昼に、簡単にでもいいですよ。」
という感じが標準的です。
それにその患者さんのリスクなどを見て、増減していきます。
例えば歯間部が健康な歯肉で埋められている場合には無理に歯間ブラシを使う必要はありませんし、プラークの染め出しをして十分に落ちていれば、出来るだけシンプルな方法がいいと思います。
テルゾーさんの場合は、
>歯茎も結構下がり気味で歯の間(根元のほう)も結構広い感じがします。
とのことですから、私だったら1日1回以上は歯間ブラシを使って頂く様ご説明すると思いますよ。
それと適切なブラッシングでしたら、歯肉が下がっていく量もごくごくわずかです。
10年単位でも±0.○?とか、それぐらいの単位ですので心配はいらないと思いますよ。
The long-term effect of a plaque control program on tooth mortality, caries and periodontal disease in adults. Results after 30 years of maintenance.
/ Axelsson P, Nyström B, Lindhe J. / J Clin Periodontol. 2004 Sep;31(9):749-57.
⇒論文はこちら
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