岐阜市の歯科医院/歯医者 ノアデンタルクリニック

ノアデンタルクリニック・ホワイトエッセンス

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歯石取り・ルートプルーニング・ブラッシング指導。治療の順序は?
リンゴ さん 女性  42歳
2008-01-22 23:41:05
こんにちは。

先日虫歯の治療をしてもらおうと思い歯周病専門医でもある病院に行ったところ、歯周病の中期だと言われました。

私の歯茎は確かに上の第一大臼歯が、確か20代後半あたりに歯医者さんに行って、磨き不足を指摘され、見たところ歯茎が持ち上がっているのに気が付いたことがあります。

私自身は、見た目も自覚症状も全くありません。
(例えば歯磨き・固いもので血が出るなど。)

歯茎も腫れてないように見えますし、普通の歯医者さんに口の中を見せただけでは歯周病を指摘されないくらいです。

が、歯周ポケットを専門医でない先生に見ていただけば2〜4ミリのポケットがあると言われ、歯磨きをよくしなさいと言われる程度です。

そこで私の行った歯周病専門医の病院では、治療の順序はブラッシングの指導と歯石取りを6ヶ月かけてやり、歯周ポケットが1〜2ミリにならなかった場所は、外科的に歯槽骨のがたがたしているところを平らに削ったりして、お手入れがしやすいようにします、と言われ大変びっくりいたしました。

重度の歯周病もちの友人には、とにかくすべての歯石をすぐにとってもらったほうが良いと言われました。

私もそのつもりで専門医のところに行ったのですが、前述の通りルートプルーニングは六ヶ月後に、切開してからでないとやらないそうです。

どちらも重要だとは思いますが、順序はいかが思われますか?

また私は専門医であれば、細菌の種類の検査も当然して科学的にも治療するところだと思っておりましたが、今回のお医者様はそういうことはしていらっしゃらないそうです・・・・

アメリカでの細菌検査の報告は1999年だそうですが、それ以前に他の外国で勉強されたらしいです。

根本的にはブラッシングと歯石除去だとは思っておりますが、子供のころから歯石・口臭だらけの愛犬たちを40年近く飼ってきましたので、種類の検査も必要ではないか?と思っております。

また年の近い姉妹全員が同じ状態です。

すべてを考慮に入れて完治させてくれる先生はいらっしゃるでしょうか?
それとも日本では歯周病は結局完治せず、徐々に進行してしまう病気でしょうか?

ご返答よろしくお願いいたします。
ノア デンタルクリニック・ホワイトエッセンス(岐阜市)の渡辺です。

こんにちは。
よく研究されてますね。


>治療の順序はブラッシングの指導と歯石取りを6ヶ月かけてやり、歯周ポケットが1〜2ミリにならなかった場所は、外科的に歯槽骨のがたがたしているところを平らに削ったりして、お手入れがしやすいようにします、と言われ

私としては全く問題がない、というか、むしろ丁寧だと感じますよ。
歯周治療の要は

・患者さん自身がブラッシングを上手に出来ること
歯石を可能な限り取り除くこと(※出来るだけ歯茎を傷つけずに)
・清掃性(※ご自身で歯磨きが出来る状態)が良いこと

が挙げられると思いますし、全てをクリアしている様に思います。

それと『歯ぐきをめくって行うルートプレーニング(場合によっては+骨の形の修整など)』は、フラップ手術と言います。

6ヶ月でもしっかりと時間をかけて、まずは非外科的なアプローチ(スケーリング、ルートプレーニング)をした上で、手術はしないで済むならその方がいいですよ。

スケーリング・ルートプレーニング後でもも、歯ぐきがきちんと落ち着くのには数ヶ月かかります。

早期の再検査による判断は「治癒途中」での悪い検査結果にもつながりますからね。

外科的な方法を取りますと、急激に歯ぐきの形が変わってしまうので、歯の根面に虫歯が多発するなどの深刻なリスクを抱えてしまいます。

何より精神的にもストレスではないですか?

基本的には外科は、歯石取りの最終手段であって、術者も患者さんも、張り切ってやる様なものではないですよ。

(※大昔にはとりあえず外科、と言う考え方もありました。)



>また私は専門医であれば、細菌の種類の検査も当然して科学的にも治療するところだと思っておりましたが、今回のお医者様はそういうことはしていらっしゃらないそうです・・・・

「科学」と「化学」についてご説明します。

「科学的」と言う意味では、臨床研究などから効果が実証されているか、副作用についてなど十分な検討がなされているか、そういったことが重要です。

科学的根拠に基づいた医療をEBM(Evidence Based Medicine)と言いますが、そういう意味では十分妥当な治療計画の様な印象を受けます。

「化学的」と言う意味で考えるなら、リンゴさんのおっしゃる様に、細菌の種類を特定し、それに効く抗生剤などを併用しながら細菌学的アプローチをしていくことになります。

ただし「科学的」には、特別な細菌学的アプローチをしなくとも、先ほど箇条書きした様な内容で、普通は歯周病進行の停止・コントロールが出来ると言うことが十分に実証されてきています。

一部の、「科学的」なアプローチのみでどうにもならない様な原因不明のハイリスクな患者さんに対してのみ、リスク(未知の副作用など)を飲んで別の方法(例えば化学的アプローチ)を試みるのはアリかも知れません。

このあたりになると、タイヨウ先生のおっしゃる様に先生によって考え方が変わってくることもあります。

「理屈」はあっても「科学的根拠」がなかったりするので。。



リンゴさんは年齢からしてもそこまで深刻な状況ではないかと思いますから、このままお任せして治療を受けられて良いのではないでしょうか。

犬の細菌がリンゴさんのお口の中で繁殖している可能性はまずないかと思いますが、どうしても心配でしたら歯医者に調べられるものでもないかも知れませんね。

細菌と言っても通常ヒトのお口の中にあるものだけで300種類とも600種類とも言われていますし、犬に特異的な細菌の種類がまず私達の知識では予測がつきません。

でその細菌が万が一リンゴさんのお口の中にあったとして、それが歯周病に関与する可能性は非常に低いかと思いますよ(全くわかりませんけど・・)

良さそうな先生ですから、分からないことはよく質問されて下さい。
2008-01-14 14:47:11

この相談の詳細情報
このページは歯チャンネル提供のリンク機能を使用して、原文より一部抜粋したものです。
全ての質問文と回答を見る際は、原文をお読みください。
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