岐阜市の歯科医院/歯医者 ノアデンタルクリニック

ノアデンタルクリニック・ホワイトエッセンス

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虫歯になる人の割合(虫歯の数は減ってきている?)
サンガ さん 性別非公開  年齢非公開
2007-03-25 03:42:00
こんばんは 物凄い下らぬ質問で申し訳ないのですが・・・。

この前 新聞で「虫歯(むし歯)の数は昔に比べて大幅に減少した」と記載されていたのですが 本当なんでしょうか?

色々インターネットで調べたり 地元の歯医者さんにお伺いしたんですが・・結果的に賛否両論で分かりませんでした・・

文部科学省は「虫歯は以前に比べ減った」っと書いてあったんですが、インターネットや歯医者さんでは「確かにフッ素に関心を持つ人が増えてきて虫歯の数は減少しているが やっぱり環境が変化すると今まで虫歯にならなかった人も虫歯になってしまうし やっぱりまだ日本は歯に対する関心は少なく 虫歯を放置したりして生活している人が多いため 一概に虫歯が減少しているとは言い難い」っと おっしゃっていました・・

一体 どれが正しいのか 分からないのですが みなさんは どう思いますか?
やっぱり若い学生の方でも 銀歯とか虫歯は多いんでしょうか?

あと話が変りますが、あまり地元の歯医者さんにこのような話はうざがれますか?
自分としては歯に対して疑問など沢山ありますし、色んな事を聞きたいんですが。。

色々と書き込み質問の意図が分からないと思いますが よろしく おねがいします。
(あと 意味不明な文章ですみません)
ノア デンタルクリニック・ホワイトエッセンス(岐阜市)の渡辺です。

こんばんは。お久しぶりです。

全然下らない内容ではないですよ?
期待に応えて、勉強っぽく解説しますね。

日本の虫歯は、というか先進諸国を中心にして、世界的に虫は減っています。

人類史上最悪に虫歯が多かったのは、世界中の経済成長が著しく、砂糖の消費量が飛躍的に増え、フッ素などによる虫歯予防の方法がまだわかっていなかった20世紀中葉といわれています。(ちょうどその頃、虫歯の発生とフッ素の関係が偶然発見され、徐々に研究が進みます。)

この半世紀ぐらいでいくつかの画期的な歯科材料の発明、90年代に入ってからは長期データの蓄積が進んで、古いの治療法の評価および反省、21世紀には以前のご質問(参考⇒レジンでも2次カリエスの発生を食い止めることは可能ですか?)にもあった様な接着修復技術の発達によっていよいよMIの時代となり、現在は、結果的に減ったというわけです。

参考⇒虫歯の治療方針の違いで悩んでいます・・・
参考⇒MIは虫歯の取り残しや、2次カリエスになる可能性が高い?


中でも虫歯が減ったのに最も貢献したのではないかと、言われるのはフッ素の発見とその応用なのですが、当初日本では導入に強く反対するグループがあり、先進国の中で唯一導入が遅れたという過去があります。今でもフッ素を進めない歯医者がいるぐらいで。。。

参考⇒虫歯予防に対するフッ素の効果的な使用法とは?
参考⇒フッ素の安全性・危険性


すると、同じ時代に同じぐらいの先進国の大半が、一斉にフッ素応用を始めたのに日本ではそれをしなかったため、その間の虫歯の数の変化を見比べ、専門家たちは「やっぱりフッ素の効果は高いね!」という証明にまんまと協力出来たわけです。

ということですから、早くから虫歯予防が進んでいる先進諸国に比べると、まだまだ遅れてはいるのですが、こういう話をネットでも知れる時代になり、日本も虫歯は減ってきています。

だけどやっぱりまだ日本は歯に対する関心は少なく 虫歯を放置したりして生活している人が多いため 一概に(予防先進国と比べて)虫歯が減少しているとは言い難い。とも言えます。

予防の先進国と言われる様な国では、12歳ぐらいの子供を3人ぐらい集めてやっと1本程度、虫歯が見つけられるという状態だそうで、そういう子たちには2次カリエスの心配とかももちろんないですから、日本は到底及びません。

加えると、発展途上国(=虫歯は少ない)と言われていた国が急に発展してくると予防の知識のないところに砂糖消費量だけが増えるために虫歯が増えます。

ですから世界中の推移をみると案外変化がなかったりして、世界平均と比べれば砂糖(※世界的にはぜいたく品)消費が多くて知識も不十分(?)な日本はやっぱりまだ虫歯が多いよね。とも言えます。

だから何と比べるかによって多いとも少ないとも言えるのですね・・・
意味わかりました??

こんな話、診療中にはもちろんしてられませんけど(上記リンク先含めて全部説明したら1時間分ぐらいはあります)、かいつまんで、とか、こちらのサイトでなら結構ですよ。

どんどん関心を持って、ご家族やお友達にも教えてあげてくださいね。
2007-03-25 04:25:00

この相談の詳細情報
このページは歯チャンネル提供のリンク機能を使用して、原文より一部抜粋したものです。
全ての質問文と回答を見る際は、原文をお読みください。
原文を見る 虫歯になる人の割合(虫歯の数は減ってきている?)
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