ハイブリッドの弾性をクッションの様に、期待される方(患者さんも歯科医も)がみえますが、それは無理だと思います。
(歯質と較べて過度に早く)磨り減るだけですから、磨り減った分はその歯かそれにかみ合う相手の歯かのどちらか、あるいは両方が延びてきて、要は小さい単位での話ですがかみ合わせが崩れてきてしまいます。
もし本当に弾性を発揮してしなったとすれば、接着界面が壊れて隙間が出来ることにもなるはずですので、実際脱離も多いと思います。
ついでに、個人的に嫌いなのでその理由を加えると、プラークが溜まるので不衛生です。
その点オールセラミックは天然歯質と較べてもプラークがつきにくくて気持ちがいいですね。
>例え冠は割れたとしてもそれが人柱となって歯本体の方を守ってくれるのであればそちらの素材の方に魅力を感じてしまいます。
という考えには賛成で、車がボンネットはつぶれ易く運転席はつぶれにくい様に作っている、衝撃安全ボディみたいなイメージですよね。
車の場合も同じで材質だけの単純な話ではありませんが(厚みとか形とか、接着剤とか色々)ボンネットに使うにはハイブリッドでは脆すぎて、ジルコニアは硬すぎるかも、e.maxならほどほどかな・・という印象を自分は持っています。
e.maxは1000本以上使ってきていますが、天然歯と似た感じで程よく磨り減りますし、クラウンがパカッと割れたのは数本(←ゼロでも良くないと思います)、歯根を割ってきたケースは記憶にないですね。
最近は、意図的に接着させないケースも増えてます。
事情があって数本ハイブリッドも使いましたが、数年で溝がきえてつるつるになっていますし(その分延びてます)、ジルコニアはまだ良く分からないですけど、接着剤との相性が良くないような、やや外れやすい印象です。
因みにトライケースですがジルコニアで割れたケースもあります。
よく考えれば当たり前の話なのですが、硬いとか軟らかいとかの比較は形状を一定にして比較した際の話ですから、薄いジルコニアを作れば簡単に割れますし、分厚いハイブリッドを作れば絶対に割れません(※すり減りは別です)
本当に、素材だけじゃないですからね・・
上手そうな先生を選んで下さいね。
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