ジルコニアセラミックという材料は元来、色は透明感に欠け、物性としてもクラウン表面に使うには硬すぎる(天然の歯質が100Mpa程度の硬さに対して2000以上)ためにフレーム(内面のみに使う骨組み 従来からあるメタルボンドという作り方の、メタルに置き換わる部分)として普及してきました。
ところが、材料の開発努力によって僅かな透明感や僅かに軟らかく?なったこと。
あと表面をかなり高いレベルでつるつるに研磨しておくことで噛み合う相手の歯を案外削らないという都合の良いデータ(実際にはそれだけで安心して良いはずはなく、何か他のもっと大切なもの。
歯根や歯槽骨、顎関節が痛む可能性も考えるべき)が揃ったために、今度は単独のクラウンにもコストダウンで使える材料だということで流行りつつあります。
いわば流行り始めの状態で、今後開発も進むでしょうし予後についてはまだ確証がありません。
もうそろそろ実用レベルかも知れませんし、噛み合わせの状態などからケースを選べば利点が勝る可能性も検討中の状態ですが現時点で自分は採用しておらず、想像ではありますが個人的な印象としては
(利点)
・安上がり(と言っても原価で1万円も変わる訳ではありませんが・・)
・(クラウンそのものは)壊れにくい
(心配な点)
・色が合わなさそう
・無理な負担で壊れてくれず、(クラウン以外のものが)壊れそう
・(接着が難しいので比較的)外れやすそう
と言ったところです。
ですので、bb716さんが書かれていることは個人的には当然のことかなと思っています。
ただもちろん、おかかり医院に対してはもっと良さそうなことを言われて期待をし、契約されたことと思いますし、医院側も良かれと思ってのご提案だったと思いますから、もう少し改善できないものか相談してみるのはいいことだと思いますよ。
方法としては一度外して作り直すことになるかと思います。
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