先生方のコメントの通り、保険のルールと理想の治療の狭間ですね・・
良い治療を、ということを優先(=保険にこだわらない)するなら
@クラウンレングスニング
A隔壁等必要なら作ってラバーダム防湿下での丁寧な根管治療
B修復処置(土台、被せ物)
ということになりますし、効率や確実性を重視(=保険治療)するなら
抜歯
が正しいと思いますが、もしくは不確実ながら抜かないことを善とするなら
@無理やり根管治療
A無理やり修復処置(土台、被せ物)
という流れになるかと思います。
今回の場合、詳細は分かりませんが投稿いただいた文面からは
@保険で根管治療(詳細は不明)
A自費で歯肉切除(クラウンレングスニングの代わりとして有効な場合も)
B保険で修復処置
を提案されている様に感じます。
保険と自費を混ぜて治療を行うことに関しては、
「@〜Aは保険で、Bのみ自費」は特別に許可されている”混合診療”で、
「@保険、A自費、Bだけ保険に戻す」というのはルール上やってはいけない"混合診療"となります。
例えるなら、プリンターのメーカー保証が、
@プリンター(A社)
Aインク(A社)
B用紙(どこのでもOK)
に対して、
Aのインクが他社のものになると保証対象外になる様な感じです。
医療保険が公的なお金を使って、すべての国民が健康で文化的な最低限度の暮らしを実現するため(憲法25条)の制度ですからこういったルール自体は仕方がないというか適切だと思いますが、医療提供者側としたら 根管治療だけでももっと丁寧に出来たら・・ とか、処置前の外科手術だけでも適正な報酬を貰って自費で出来れば・・みたいな気持ちはやはりあります。
(報酬さえ頂かなければかなり何でもしても良いことにはなっています)
こういったルールと善意の狭間での提案なのだと思いますよ。
※昔は「歯肉息肉除去」という、歯肉を簡単に切るだけの処置についてなら根管治療と同時になら?保険点数が確かあったかと思いますが、今は多分ないのではないかと思います。。
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