「食べたら歯磨きをする」 は、してもいいと思いますよ。
悪いことではありませんし、私も基本的にはそうしています。
ただ予防効果としてそれほど重要でないのも事実です。
ですからご質問の回答として、
>チョコなどの甘いものを食べたらどのくらいの時間内で歯磨きをしたら予防ができるのでしょうか?
時間の問題ではないし、歯磨きだけで予防もできない(けどまったくの無駄でもない) という説明になってしまいます。
むし歯の原因については直接的なもの、間接的なものなど沢山あるので「○○さえしておけば大丈夫!」ということはありません。
同じように見える歯科医院でもそういうことに詳しい歯科とそうではない歯科もありますし、一般的に予防よりも治療の方が得意です。(保険制度そのものが治療中心なので)
>甘いものがすきなので虫歯にならないようにする方法を詳しく教えてもらいたかったのですが。
というご質問に対してはさがら先生がコメントされた通り
>本当に虫歯を予防したければ、予防に効果を上げている歯科医院を受診しましょう。
>でも歯石とりだとか、クリーニングだとか、歯磨き指導だとか、をするだけの歯科医院は危険だからやめましょう。
と言うことになりますが・・じゃあどうすれば?という話ですよね。
先ほども少し書いたように、保険制度はそのものが治療中心の制度(公的な資金で困っている国民を救済する制度)ですから、
@むし歯(歯周病)予防を自費でしている医院
を条件に絞り込めばそれだけで7万件近くある歯科医院が数千件程度にまで絞れると思います。
(※実際には保険でもしっかり予防に力を入れている医院も自費で全然取り組めていない医院もあると思いますが、確率の話です)
それからそういった医院に、
A痛み等がなくても定期的に通うこと
で、予防のための習慣が身につきやすくなったり、自覚のない疾患の治療時期を逃しにくくなったりします。
一般的には1〜6ヶ月程度の間隔で通うのが良いと思いますし、本当に適切な内容や間隔というのは患者さんごとで異なるはずです。
B担当の歯科衛生士がついてくれる医院
というのも重要だと思います。
カルテではわかりにくい微妙な歯肉の変化やプラークの性状の変化、あるいは雑談の中から出てくるライフイベントや生活や体調の変化などなど・・が予防のヒントになる場合があるからです。
当然ながら記録として残せる資料は出来るだけ取る姿勢も大切ですから、歯や歯肉の写真やレントゲン検査、歯周病の検査等も定期的に繰り返す方が丁寧ですし、情報は多いにこしたことはありません。
頻繁に転院すると「変化」という視点が抜けてしまうのでデータ自体がまったく意味をなさなくなります。
ですから「通いやすい」ことも重要です。
Cむし歯(や歯周病)が見つかった場合、再発しにくい治療を受ける
ことも重要です。
nokokoさんも書かれている通り、大人はむし歯が出来にくいのですが、過去に受けた治療のところから何年かおきにまたむし歯等の問題が発生してきます。
30歳以上で歯科に行く理由は殆どが昔治療を受けた歯の再治療、あるいはそれで限界が来て抜いた歯をなんとかするための治療、もしくは歯周病の治療がほとんど全てです。
もしかすると予防を受ける医院と治療を受ける医院は別でもいいかも知れませんが、理想は一連のものとしてレベルを上げている医院がやはり間違いないと思います。
簡単に見分けはつかないと思いますが、むし歯治療や歯周病治療に力をいれつつ、同じぐらい予防にも力を入れているだろう医院を探すことです。
もしも自分が今からきちんと予防を助けてくれそうなかかりつけの歯科医院を探すとしたら、
@HPで、自費の予防メニューがあるところを探す
(これだけで通える医院は数軒になるかも なければ保険のところも視野に入れる)
A歯科衛生士の人数が多い
(予防に力を入れて成果が出ていれば、開業直後でない限り衛生士の人数は年々必要になるから。
因みに一施設あたりの平均人数は1.4人ぐらいです)
Bむし歯治療や歯周病治療にこだわりがありそうかをチェック
(治療や予防でルーペやマイクロスコープを使っている写真があれば期待大 歯科医はもちろん、出来れば歯科衛生士も)
C予防メニューが担当衛生士制かを確認する
D長く通えるエリアと判断出来れば実際に受診してみる
あたりをチェックすると思います。
・・かなり厳しいので見つからないかも知れません。
もし見つからなさそうなら、とにかく痛みを感じずに施術後本当にさっぱりする様なクリーニングをしてくれるところだけでもなんとか見つけ出して、1ヶ月以内ぐらいの間隔で数年受け続ける(制度上も実質的にも保険では無理ですが)、というだけでもだいぶ良くなると思います。
正攻法(?)ではありませんが、予防のモチベーションアップ(知識もつけばなお良いですが)と、お口のさっぱり感が体感としてしっかり理解出来てくると常にさっぱりしていようと自然に工夫したり考えたりする様になるからです。
クリーニングそのものに痛みがあると歯や歯肉を傷めている可能性もありますが、痛くない場合は上手か全然綺麗になっていないかですから、施術後の「さっぱり感」については実際に何軒かでクリーニングを受けて比較してみた方がいいと思います。
本当に綺麗な状態というのは体験しないと分かりませんからね。
衛生士ごとでも差がありますので、よくトレーニングされている衛生士が見つかれば幸運です。
あとは普段のお手入れ等の工夫でさっぱり感が持続するようになってこればクリーニングの間隔も徐々に延ばしていけるのではないでしょうか。
・・だいぶ長くなってしまいましたが、ご質問の回答になっていましたでしょうか?
個人的な意見ですので、参考までにされて下さい。
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