お久しぶりです。その後順調に治療が進んでいる様で、安心しました。
ビタペックスについては心配ありません。
ゴム系・・という表現は初めて聞きましたが、実際にはちょっとねっとりした感じのあるペーストです。ですから除去は簡単ですから安心して下さい。
水酸化カルシウム系の製剤は、世界でもっとも信頼されている薬ですから、今度の専門医の先生のもおそらく似た様なもの(濃度はもっと高いと思いますが)を使用されると思います。
充填剤としての使い方も確かに悪くはないのですが、普通は主に貼薬(ちょうやく)として使用します。
つまり中の消毒をして、次の消毒、あるいは根管充填の時までの仮詰めのお薬です。
おそらく10日間前後は消毒作用を持続し、その後も根管の中に隙間を残さないために細菌繁殖のスペースを封鎖、貼薬として用いるには優れた特性を持っています。(他にも、揮発性の薬液を綿に染み込ませて根管に入れる方法などもありますが、消毒作用は数日でなくなり、あとは隙間だらけで細菌も繁殖し放題・・というのもあります)
ですから、時間の都合などで根を1本だけ触った様な時にも、ビタペックスを入れて仮のフタをする。というのは妥当な方法でしょう。
それよりも今回は左上の奥歯・・でしたよね。
上の奥歯には肉眼では普通見落とす、でも本当は50%以上の高確率で存在するという秘密の4本目の根管があります。
これを見落として、なおかつ治療中に細菌感染を起こして後で膿が溜まってくる・・というのが実は非常に多いのです。
マイクロスコープで発見は出来ても、技術がないと上手に触ることも出来ないぐらい細い場合もあって、これはまさしく専門医の本領発揮の根管ですね。
ご存知の様に、初回治療は非常に重要ですから、安心して治療を続けられて下さい。
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