保険のPMTCと自費のPMTC、と言うと少しややこしくなるのですが、保険治療というもの自体が制限が多く、「審美目的」「予防目的」が適用されません。
ですので歯肉が腫れて歯肉炎や歯周炎と行った病気になっていると歯周検査等で証明した後でないと保険治療自体が行えない、と理解して頂くと良いかと思います。
更に言うなら保険で行うPMTCは保険の用語で「機械的歯面清掃」と呼ばれており、診療報酬で言うと600円で、多くても2ヵ月に1回という決まりがあります。
600円と言えば5分程度で済ませるべき処置、ということが逆算出来ます。(歯石の除去は行いません)
歯石の除去はスケーリングやSRPと言って機械的歯面清掃とはまた区別される「治療行為」となりますし、事前に検査が必要なのと回数を分ける必要があったりなんだかんだとこれも制限が色々あります。
それに対して自費治療は全般自由度が高いですから、PMTCを2分で済ませようが60分行おうが、それに「予防目的」のスケーリングを追加するのもしないのも医院次第です。
(勿論患者さんからその内容に納得して貰えるだけのクオリティーも必要です)
自費診療を「自由診療」とも呼ぶのに対して、保険治療は「制限診療」という呼び方もあります。
・・ということで大体のイメージがつきますでしょうか?
保険を拡大解釈をして審美や予防まがいの治療行為を行う医院もある様ですが、ルールとの整合性を保つために多少の無理は(必要のない検査や十分時間が取れないなど)どうしても生じてくると個人的には考えます。
じゅあんさんの場合は審美や予防の目的の様ですので、自費の前提で検討されれば良いのではないかと思いますよ。
あとただ漠然と「自費で」と言われても、書いた様に内容もクオリティーも医院ごとで、やってない医院の方が多いですので、宣伝みたいにはなってしまうのですが当院でも加盟しているデンタルエステ最大手のフランチャイズで行っている方法も少しご紹介しておきます。
じゅあんさんの場合は
>奥歯をセラミックにやり替えるより
>見えやすい部分の歯をより綺麗にした方が
>コストパフォーマンス良く口もとのイメージが良くなるのでは
といった動機で、添付して頂いた画像を拝見する限りは歯の表面の着色汚れは少なめで、どちらかと言うと加齢による歯の内部の黄ばみが気になってきているのでは・・と予想が出来ます。
加えて歯石があればそれを取ったりしたいし、予防の希望もあると考えていますが、実際にカウンセリングを行なって、ここまでが正しかったとすれば
・オフィスホワイトニング3回+ホームホワイトニング約2ヶ月分(※他人から見ても白くなったとはっきり分かるぐらいのホワイトニング効果)
・歯石取りやPMTCを含む、50分かかるクリーニングが2回
・専用ケア用品(約5000円分)
がセットのコースがあって、それでセラミックの歯1本分ぐらいの金額(約10万円)のものが選択出来ますから、ぴったりなのではないかと思います。
(もちろん別々で選択することも可能で、例えばPMTC or 歯石取りだけだと30分で3000円、クリーニングで60分8000円です)
一般的にもPMTCやスケーリングを含むクリーニングは、30分につき5000円前後ぐらいで30分か60分か・・ぐらいのことが多いのではないかと思います。
ホワイトニングやクリーニングと言うと施術するのは通常衛生士になりますし、自費は保険と較べて金額も高くなる分、患者さん(正確には健康な方)の評価も厳しくなる傾向がありますから、必ずとは言えないかも知れませんがその分担当する衛生士も勉強やトレーニングを相当行っているはずです。
その様な衛生士のスケーリングなりPMTCをもし受けることが出来れば、一瞬で、保険との違いに悩む様な余地はなくなると思いますよ。
自分も衛生士の研修や練習には相当付き合ってきていますが、レベルの高い衛生士には感動すら覚えますし、練習も頑張るとどんどん変化していくのがよく分かります。
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