岐阜市の歯科医院/歯医者 ノアデンタルクリニック

ノアデンタルクリニック・ホワイトエッセンス

HOME
[写真あり] フッ素洗口剤(ミラノール)の1日の回数について
歯は さん 男性  36歳
2013-09-04 09:05:31
こんばんわ

いつもこのサイトのお世話になっております。
フッ化洗口の1日回数を教えてください。

虫歯予防のために、夜寝る前に1日1回ミラノール(1.8g)×10cc洗口をしております。

添付文書には1日1回と記載されていますし、ネットで調べるとでも夜寝る前にとのことですが、当サイトでもフッ化入歯磨き剤にて1日2~3回するのが良いという意見を良く目にします。

フッ化物が良いとのことならば、ミラノール洗口も夜寝る前に1日1回ではなく、1日何回でも、最低でも歯磨き後にはする方が良いのではないかと思います。

実際どうなのでしょうか?

幼児なら斑点歯などの危険性もあるようですが、大人ならば特に危険性はないように思います。

それとも歯茎に悪いや飲んだ場合に危険など、何か問題点があるのでしょうか?

よろしくお願いします。
ノア デンタルクリニック・ホワイトエッセンス(岐阜市)の渡辺です。

簡単に一言で何回、ということはないのですが、フッ化物の応用も治療の1部分と理解して頂くとイメージしやすいのではないかと思います。

つまり、放っておくとむし歯になりやすいタイプなのかそうでないかの評価(リスク評価)が先に必要で、その評価の結果を元にフッ化物応用の推奨回数を決めていく感じになります。

フッ化物の応用方法にも歯はさんがお書きの様にいくつか考えられますから、その方の取り入れやすい方法とタイミングで実施していくのが理想だと思います。



それで通常、成人がむし歯予防の目的で使用する程度のフッ化物については副作用についての確かな報告はありません。
しかしながらどの様な物質でも極端な量を摂取すれば毒になる可能性がありますから、必要以上に過剰摂取する必要もないと思います。
(水でも酸素でも、取りすぎれば中毒量・致死量が存在する様にフッ化物も同じです)



フッ化物を利用するしないに関わらず、歯磨きは1日1回よりも2回以上の方がむし歯の数が少ないことは分かっています。
(2回と3回、あるいはそれ以上の差は私が知る限りでは明確でない様です。)

口臭歯周病のことなども考えれば歯磨きは誰でも毎日2回以上行うべきということは言えますし、その時にフッ化物含有の歯磨剤を使用するのは一般的に推奨するべきと考えられます。

ですからこれがリスクの低い方の最低フッ化物利用回数と言っていいと思います。



逆にむし歯リスクの高い方のフッ化物応用推奨回数について、明確なエビデンス(科学的根拠)というのはおそらくありませんが、フッ化物の利用について"超"積極的なスウェーデンの某教授の数年前の講義でさえも、「1日4回程度」とお話されていた様に記憶しています。

歯はさんはご存知だと思いますが、フッ化物含有の歯磨剤の使い方としてもフッ素を敢えて口の中に残す使い方(イエテボリテクニック)を行った場合は「1回」にカウントすれば良いと思いますが、歯磨き後にコップの水をたっぷり使ってブクブクうがいをしていれば0.5回分ぐらいかも知れません。

ブクブクうがいでもリスクの低い方ならをれを1日2回行っていればおそらく十分でしょうが、むし歯リスクが高いならイエテボリテクニックを応用した歯磨きを例えば3回と、+1回寝る前にフッ化物洗口液による洗口をするのは現実的に可能だと思います。

あるいは歯磨剤が苦手だったり、イエテボリテクニックが苦手という方もみえますからそういう方は代わりに歯磨きの後に洗口でも良いでしょうね。



さらにもっと言えばスーパー上手な歯磨きテクニックや、糖質の摂取量や回数を徹底的にコントロールしていくことでもフッ化物の利用回数は増やしたり減らしたりを検討していくことが可能です。



ややこしい書き方になりましたが、まとめると

・必要以上に使うこともない
・"超"推進派でも1日4回程度を推奨
・その人にとって、どの程度が最低必要かを判断するには@リスク評価を行い、A他の手段(プラークや糖質のコントロール)と合わせて、総合的に判断。

と言った感じです。




あと櫻井先生の回答について少し。

「クラックカリエス」と言うのは、現在学術用語にはなっていないと思います。

おそらくTCHブラキシズムによって歯にクラックが発生し、そこにプラークが停滞することで引き起こされるカリエス、というのを想定されているのだと思いますが、本当にそういったことが起きるのかどうかはまだ学術的証明がされていない様に思います。
存在するとしても、作用メカニズムから考えればフッ化物の利用は有効で、むしろ重要と考えられます。

もう一つ、歯周病予防への考え方のシフトですが、歯周病になってしまった場合次には必ずむし歯(根面カリエス)のリスクが高まります。
また健康状態や生活リズムの変化などでも、リスクの高低は生涯に渡って変化します。

当院でもむし歯リスクがほぼない方だと、歯周病リスクの高低に関わらずフッ化物の利用やむし歯予防を特には説明しないことがごく稀にはありますが、基本的にはむし歯予防は誰でも、生涯に渡って行なっていくべきだと思います。
2013-08-27 10:57:14

この相談の詳細情報
このページは歯チャンネル提供のリンク機能を使用して、原文より一部抜粋したものです。
全ての質問文と回答を見る際は、原文をお読みください。
原文を見る [写真あり] フッ素洗口剤(ミラノール)の1日の回数について
メインカテゴリ 虫歯(むし歯) <747>
歯磨き(プラークコントロール) <257>
専門的な質問 <562>
その他 <1495>
サブカテゴリ 虫歯予防 <156>
フッ素 <67>
歯磨きに関する疑問 <172>
予防関連 <81>
その他(写真あり) <734>
歯科相談 メインカテゴリ一覧
歯医者さんの探し方 <81>
抜歯(抜けた・抜く予定) <843>
歯の異常・トラブル <520>
歯の痛み <508>
知覚過敏 <31>
虫歯(むし歯) <747>
歯の根っこの病気・異常 <342>
根管治療(神経・根の治療) <1081>
歯茎(歯ぐき)の病気・異常 <455>
歯茎(歯ぐき)の痛み <118>
歯周病(歯槽膿漏) <477>
歯列矯正(矯正歯科) <645>
歯並び(歯ならび) <330>
噛み合わせ(咬合) <166>
歯軋り(歯ぎしり) <76>
顎関節症 <61>
審美歯科・美容歯科 <263>
歯のホワイトニング <69>
口臭 <25>
親知らず(親不知) <245>
上顎洞炎(蓄膿症) <29>
小児歯科・子供の歯 <211>
妊娠〜出産〜授乳 <72>
歯磨き(プラークコントロール) <257>
舌、粘膜、唇の病気・異常 <36>
アレルギー(過敏症) <102>
麻酔 <53>
薬剤 <49>
レントゲン・CT <122>
歯科恐怖症 <36>
治療費・費用 <203>
医療ミス・裁判・不信感 <511>
詰め物、インレー <528>
クラウン(差し歯・被せ物) <990>
支台築造(歯の土台) <179>
インプラント <474>
ブリッジ <464>
部分入れ歯(部分義歯) <151>
総入れ歯(総義歯) <22>
衛生士・技工士・歯科助手 <110>
専門的な質問 <562>
歯科と全身疾患 <112>
海外 <260>
その他 <1495>



このページのトップへ戻る
〒500-8469 岐阜市加納竜興町2-20  ノア デンタルクリニック・ホワイトエッセンス
TEL:058-216-4618 日祝休診