咬翼法・・という余計な情報を提供してしまった渡辺です^^;
正直なところ、当院でもそれほど頻繁には撮影してませんよ。
医院にもよると思うのですが、自由診療でしていても当院ではそんなものです。
当院の場合だと、隣接面(歯と歯の接触しているところ)にまだ修復物がなくて、むし歯のリスクが高そうな場合にだけ咬翼法を追加で撮影する様な感じなので、はすみさんの場合でも撮らないかも知れません。
ただ自由診療ですし、別にリクエストがあれば撮りますが、通常のデンタルでもルーティンで14枚ほど撮影するのでそれほど効果的かというとそうでもないことが多いです。
一応、僅かながらの被曝もあれば費用負担もありますから、有益性とリスクとのバランスで担当医が判断をするのが基本でしょうね。
因みに
>私のイメージは、咬翼法<デンタル<10枚法です。
一般的によく言う「デンタル」は、10枚法とものは同じです。
つまりお口全体をデンタル10枚で撮影したのが10枚法ですね。
「歯周病」あるいは「お口全体にむし歯」の病名が付けられそうなら保険でも撮影可です。
なんとも表現しづらいですが、むし歯のチェックにも普通はこれで十分だと思います。
少なくともパノラマよりはかなりいいと思います。
(もっとディープなことを書くと、デンタル撮影でも2等分法と平行法があって、平行法なら咬翼法と変わりません)
それで今回少し話がおかしくなっているのは、
はすみさんは「虫歯チェック」を希望しており、適所をなるべく精度の良いレントゲン法を組み合わせて撮ってもらいたい。
自覚症状としては「少しうずく」ぐらいで、ほとんどの歯が修復済みである。
ということですよね。
それに対して保険治療というのは制度の性格上、病気がありそうだと判断したところに対してのみ、必要最低限の検査を行うことが原則となります。
お問い合わせされた医院では、歯周病の疑いで(直接見てもないのに?)、お口全体を見ることが出来る最低限の10枚デンタルを撮影しましょうというご提案で、そのデンタルからついでに全体の2次カリエスもチェックはしましょう。
という話だと思いますので、どちらもおかしくないのですけど、微妙なズレを感じます。
そもそも一言で言えばはすみさんは「健診希望」ということになると思うのですが、保険治療は病名ありきですし、「健診」は自費になりますから趣旨として多少矛盾します。
ですので以前のご質問のときの回答でも書いた気がしますが、こだわりの健診をご希望であれば自費で歯科ドックとかデンタルドックをしている様な医院で希望に合わせて行なってもらった方がいい気がしますし、治療を希望なら先生の診断(予測)に沿って、先生の判断で検査をして頂くのが良さそうです。
ただし、井野先生が繰り返し書いておられる様に、方法ではなくて先生の診断力次第です。
診断力の高い先生だと必要な検査なら何も言わなくても何とか色々組み合わせるでしょうし、検査結果から読み取る内容も精度が高くなります。
診断力の低い先生だとCTでむし歯を診断するとか、咬翼法でも2次カリエスじゃないところを2次カリエスと診断するとか、レントゲン写真の現像状態が悪くて肝心のものが見えてないとか、訳の分からない現象が起きます。
レントゲンには映らないむし歯の方が多いですから、出来るだけ精確な視診も大切です。
ですから・・(私が余計なことを書いたのが悪いんですが)検査方法で医院を選ぶというのはあまり賢明ではない様に思いますよ。
少なくとも保険の範囲でレントゲン撮影方法に関してだけ、今回の場合だけで考えるなら、10枚法で撮って貰えるなら十分御の字だと思います。
わ、分かりますでしょうか・・
保険の概念が難しいですよね・・
わかりにくい部分があればまたご説明します。
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