こんばんは。
いくつかの条件が揃わないと発生しないと思いますよ。
まず、完全に生えきっていて、日頃歯ブラシが普通に当てられる場合と、完全に生えていなくて、7番の歯周ポケットとの交通がない場合は痛みが出る様なことはまずありません。(後者は直接確認しづらい場合も多いですが、レントゲン写真である程度予測がつくと思います)
中途半端に生えている場合や、生えてはいないけれど7番の歯周ポケットと交通がある場合は広くて複雑な形態の歯周ポケットがあるのと同じ状態になりますから、重症の歯周病と同じで運が悪いと急性症状(痛み)が出る場合があります。
なぜなら、埋伏しているとは言え智歯も歯ですので、一見埋まってはいてもエナメル質の部分だけは歯肉とくっついてはいませんので、これが一カ所でも外界とつながってしまうとエナメル質ひとつ分が丸々歯周ポケットと同じになってしまうからです。
(永久歯が生えかけの時によく腫れるのも同じ理屈だと思います。)
ただし、歯周病と同じで、全員が必ず腫れる訳ではありません。
隙間に溜まっているばい菌の種類や、ご本人の免疫力のバランスによって、腫れる場合や腫れない場合があります。
ですので、腫れてもおかしくない状況でも10年以上も腫れたことがない、とおっしゃられる様な場合には今後も腫れる可能性は低いと予測は出来るのですが、体調が悪いと時々うずく…などの場合は危険ですよね。
ばい菌の種類はそうそう変わらないかも知れませんが、免疫力は残念ながら落ちて行くばかりですので。
いずれにしても、抜く以外に予防法はありませんので、もしも完全埋伏とは言え隣の7番の歯周ポケットと交通がありそうで、反対側で急性化のご経験がある、ということでしたら、私なら抜歯をお勧めすると思います。
逆に真の完全埋伏で7番の歯周ポケットとの交通もない様でしたら、急性化の心配はとりあえずはないと思いますよ。
もちろん、7番の歯周ポケットが深くなったら風船が割れる可能性はありますけどね。
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